ルルイエにだって暖炉はある

2021/04/02
静かな靴音が近づき、背中に声が掛かる。「少しは愉しんでる?」人の気配に振り向き掛けた××は、声の主に気付いて固まった。‖××の右手は、華奢なデザインのグラスをくるくると悪戯に弄んだ。その度にとろりとした琥珀色の液体が波打ったが、彼の関心は全く別の場所にあるようだった。


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