パロミノの心臓

2020/11/03
君が「おやすみ」って言ってくれないと眠れないから死ぬ‖涙もろい純情があの娘をつつんで滅ぼした。バカだね。バカだよ。ああ人生は美しすぎて信じられない。あの店でふたり夢を見よう。


2020/11/02
マクドナルドで愛のパーティーをした話‖ちっちゃな残酷がちっちゃな心を痛めつけた夜、ぼくたちはしょうもないカップルとホームレスが集うマクドナルドに行ったんだ。チャイニーズ労働者にグンナイを言って、まるであのころの不良みたいにビックマックを食べた。まるであのころの月曜日みたいに。


2020/11/01
わたしは失恋ソングを聴く‖かなしくてくやしくてやるせなくなるなんて世界一大嫌いだから、わたしは失恋ソングを聴く。そうやって、プライドと未来を護っている。護っている。あなたのことがきみのことが、だいすきだよ。大好きだよ。


2020/10/31
どうしたもこうしたも無い、今日もきみが世界一素敵ってだけのはなし‖また季節が巡った。あなたの好みに合わせて買ったマフラーが、何年経ってもわたしの首を守ってくれているのです。


2020/10/30
例えば平行じゃない二重のラインを憎み続けるような、そんなかなしさ‖涙が出そうになったんだ/なんでもないこんな音楽に/ぼくはぼくの愛すべてを護る覚悟/きみに捧げる愛をぎゅっと


2020/10/29
この道を歩いて歩いて歩いていけば、あの時のあなたに会えますか。‖堪らない。こんなにもこんなにも外は高気圧。ボルドー色のソファーに寝転んで手探りでタバコを探す。そうやって問うのだ、「寂しいのはいつ?」常時だよ、って応えるのはあなた。


2020/10/28
くやしくてくるしい夜 → なみだが出そうで出なかった、がんばっても一滴も流れない、雨がふっていた、細くやわらかくしなやかに。‖本気になってほしい夜 → きょうも僕はどうしようもない存在で、君のその高い鼻をながめるのに忙しい。ああ貴方はナンと言ってこれを叱るか。


2020/10/27
この道を歩いて歩いて歩いていけば、あの時のあなたに会えますか。‖寒い寒い夜 → わたしは自分をぎゅっと抱きしめてねむった。これ以上わたしが傷ついてしまわないように。


2020/10/26
口紅を付けてないから強くなれない‖なまぬるい部屋に、女が一人。エアコンの25度は女の精神をさらに怠くぼんやりとさせた。コーヒーは飲まない。でもコーヒーを飲むのに憧れていた女は、あえて格好つけたスターバックスのマグを取り出してみた。濾紙に染み込むお湯。白い湯気が頬を暖め、たちまち透明は茶色になる。牛乳でつくった甘いココアの事を夢見ながら、女はコーヒーを飲む。


2020/10/25
わたしも愛のある街にうまれたかったよ、これほんと。‖それはお鍋の角度の問題だったのでした。
水がたまって、どんどんたまって、あふれてなんていないように見えていたけど、実は死角のところから水は次々こぼれてしまっていて、まだギリギリ大丈夫だって思っているその時には、もうダメだったのです、本当は。



prev or next
top page