いつかイスラ・ヌブラル島で出会おう

2020/08/15
どんなテレビも、今日のぼくを元気づけられないなんて。‖わたしがこんなにも死にたくなるのは哲学のせいでもまして東京のせいでもないと思うの、きっとわたしがこれまで見ないようにしてきた罪を、世間が罰しているだけなのだと思うのよ。


2020/08/14
ボーカルがどれだけイケメンでも、あのバンドの曲はもう聴けない‖が痛いのお水をちょうだい。吐き気がするけどお酒をちょうだい。夜がわたしを見放す前に、しっかり黒目を見つめておくれ。きみのため泣くなんて、そんなつもりじゃなかったのに。


2020/08/13
みんなみんなこの街でアイデンティティーを探してる‖逃げないでいてね。確かにあなたが選択したことなのだから。どれだけ世界は無関心でも、どれだけこの夜を愛せなくても、都会の海は今日も満ちていくんだ。だからどうか、逃げないで居てね。


2020/08/12
未熟なソクラテスたち‖棒はどこに転がってるかわからないから、気をつけて行かなくちゃね

ダサいリングのピアスはあなたの耳でしか輝かないのだ

アイフィールブルーのその後

絶望はどこに転がってるかわからないから、気をつけて生きなくちゃね



2020/08/11
サンダルで帰るから‖東京なんてもう知らないって思ったり、今日も愛してるよグンナイ東京って気持ちになったり、この首都はいつもいつもわたしを振り回すんだ。

さて、東京はわたしに何を教えてくれたのだっけ



2020/08/10
バージニアとライムミントの香り‖「タバコ、また上がっちゃうね」
女のハイヒールが悲しそうに音をたてるから、ぼくはやたらと慰めの言葉を催促されているような気になってしまう。右目の下の黒子が、いやらしい。結局のところぼくが彼女を思う存分満足させてあげられる事なんてできっこないのだ。浮かんだ言葉を紡いで、どうにか排出しなければならない。ぼくの仕事はいったいなんだったの。「丁度やめ時だってことさ」ぼくの声を左から右に素通りさせて、女は心底つまらなさそうに煙をばらまいた。



2020/08/09
わたしは心臓を大破して泣く‖それは官能の奥深くにあった。まさに野生的本能を達観したどこか、おそらく空虚で仕方のないところに。全身で自らの性を体感すると同時に、わたしはにんげんであることの切なさを感じていた。せめてヒトでありたい。ヒトであったならば、わたしは例えば狒々や猿のように野生をまっとうできたであっただろうのに。しかしわたしは哀しくもにんげんである。社会を生き、文化を生きている。こんなことならば初めから、わたしの脳味噌に理性なんかを落とさないで頂きたかったわ、かみさま。そうわたしを嘆かせるのも、正しく理性に他ならない。理性に躍らされるわたしはどこまでも自らの性に涙を流す。冬の夕暮れ、時間を理解できるわたしの賢い頭は、おなじく感情の源流を産み出して泣く。主体であり客体でもあるのだから、当たり前の話だ。ついには陽が沈むから、ちゃんとカーテンを閉めてあげてね。わたしの優しい手と指に誓う。あしたが来る前に今日を終わらせてあげようね。辿り着く場所は皆同じでも、せめて今だけは儚くて熱心な性を忘れよう。そうしてわたしは百パーセントの人間に還るから。


2020/08/08
最初の水曜日にもどろう‖あのファミレスもついに全面禁煙になったよ、もう君が来ても、待ち合わせは出来ないね。買ったばかりのアイコスを見せびらかす君が来ても。大盛りシーフードサラダの海老をくれる君が来ても。


2020/08/07
本物のまま、腐っていくオムライス‖もうあれほどの惨状はないのでしょうね。
つらくもオカシイあの日々、ズタズタにこぼれ落としたものをどうにか遺した。振り返るたび面白くなって、面白くなるたび振り返ったりしています。拙いこどもを、大人にしてくれてどうもありがとう。



2020/08/06
ナビゲート・トーキョー・イマ・ココ‖薄いフィルターの、あちらとこちらがある。
両方を行き来して、不幸せってなんだろうとか考えた。どちらにも行ける。カタルシスと悲劇に憧れながら、そうしてこちらに留まりながら、薄いフィルターのすぐそばにいるのだ。



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