落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する

2021/05/01
もう一度もう一度って甘い空間を 主食にして生きる化け物でいた過去の早朝に取り憑かれそうなの‖君「躓くと欠片を見つけるすると月曜日は来ない今日も明日も明後日も僕らの寝起きはいつだって日曜日でほんとハマらないよね。」


2021/04/30
ひたひたに注ぐ水、表面張力に鈍い第六感は目論まれた戦争をグラスを通し再現されます。(そしてそれに気付かない。)‖そしてそうでもしないとそれらはわたしをも呑み込んで行くのですあなたの存在よりも大きく肥大して。だからわたしは泣き崩れてしまってあなたの泣く暇がなくなる位にあなたの憂鬱を奪ってしまうからわたしはそう言う人間なのです。


2021/04/29
この溜め息が貴方に飛んでいって口から入って呼吸出来なくして殺してくれれば少しは平等に近づく‖生きているうちで君に幾つの不安が乗り移るのでしょう。泣いてるうちで君に幾つの虚無が増殖していくのでしょう。沈黙のうちで君の幾つの傷みが殺され行くのでしょう。そして幾つの愛に課せられるのでしょう。わたしは考えないことにします。何故ならばそれらはきっと君を判断するのに重要ではないから。


2021/04/28
花癌‖花のような人だった。花弁が降り注ぐように愛を与え、やわらかな笑みを浮かべて。そんなあなたを、私は愛していた。ある夜に届いた訃報は、死に至らしめる呪いだった。あなたは徒花であり、私の癌。愛しい人よ、何故。



2021/04/27
心中願い‖ほろほろと零れるあなたの残骸を一つ一つすくいあげる。涙で縁取られた宝石のような夜に、わたしを閉じ込めてほしい。凍えたまま、変わらないまま。ふたりの世界に春はこない。


2021/04/26
夜葬‖あなたの唇がわたしをいつくしむとき、心臓が閃いて堕ちてゆく。花束が海へ落ちる一瞬、みずみずしい記憶が滴るように蘇り、瞼を閉じた。この夜にわたしの魂は葬られ、あなたの一部になるのだろう。


2021/04/25
あなたのお腹の中を覗いてみたいの。きっと真っ赤で、もしかしたら真っ青で、ちゃんと真っ黒なあなたのお腹を。‖なんの慰めにもならないけれど、君を少しでも救いたいんだ。(そう言って差し伸べた手を君は笑いながら切り落としたね。恨んでないよ。それでも尚、君の幸せを願っているだけだ)


2021/04/24
角砂糖三つ分の恋‖「うん、おいしいよ」彼は少し微笑みながら僕の入れた紅茶を口に含む。いつもそうだ。おいしいよ。そういいながら飲んでくれるのは嬉しいが、果たして本当に?……少し、意地悪をしてみよう。紅茶に角砂糖を3つ、溶かしてスプーンでかき混ぜる。「紅茶、入ったよ」さて、彼はどんな顔をするだろうか。


2021/04/23
人狼記録‖満月の夜、その男は狼へと変身する。
人狼が生まれる条件としては、生まれつきと人狼に噛まれて人が人狼になるという二通りである。まず生まれつきというのは、親(父母のどちらか、或いは両方)が人狼の場合である。その場合生まれてくる子供が0.002パーセントの確立で人狼として生まれてくる。人狼の遺伝子が引き継がれることは極稀のため、後者の人狼に噛まれてという場合が多い。人狼というのは一度なればただの人間に戻るということは一生無いとされている。しかし近年では薬学の分野において人狼薬の研究がなされており、満月の晩に狼へと変身しても自我が保てるようになるという研究が進められている。(詳しくはD・B・ユンゲル氏の『人狼薬について』というレポートに記されているのでそちらを参考にしていただきたい。)それでもまだ完璧に人間に戻れるというわけではないのだ。満月の晩に人狼へと変身したら仲間の声以外はもうわからない。自分が人だった時の理性が残っていないのだ。いくら普段は心優しい人でも変身した瞬間目の前の者を襲う。幸か不幸か、人狼であった時の記憶は変身が解け人へ戻った時には無いようだ。



2021/04/22
R=M=エイプリルの日記より‖鍋の中にはドラゴンの爪に蜥蜴の尻尾。月明りの雫を混ぜて右に5回。蛞蝓を等間隔に刻み先ほど用意したトリカブトに付着していた朝露と共に入れる。紫色に変色した中身を小瓶に入れ教授へ提出する。僕が一番に完成したらしい。その場で効果を試した教授はS判定を出してくれた。最高評価に僕はにんまり微笑むと教授も満足そうな顔をして頷いた。


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