その世界にはとてもとても色とりどりの、ひとつひとつ形の違う、たくさんのふしぎないしにあふれていまして
神さまは言われました。うつくしいものをつくりましょうと
返事はありません 神さまといし以外、この世界には無いのです
うつくしいものをつくりましょう。神さまは再度言われました
神さまははじめに、覆うものとひかるものをおつくりになりました
覆う物を闇
ひかるものをひかりと名付けられました
うつくしいものをつくりましょう。神さまは再度言われました
神さまは生きるものと癒やすものをおつくりになりました
生きるものは闇をひかりに変え
癒やすものものはひかりを闇に変えました
生きるものをほのお
癒やすものをみずと名付けられました
うつくしいものをつくりましょう。神さまは再度言われました
神さまは閉じ込めるものと根ざすものをおつくりになりました
閉じ込めるものは闇の中でみずを閉じ込め
根ざすものはみずを吸い込みひかりを浴びておりました
ほのおは彼らをあたためて絶えず変化を生み出しました
閉じ込めるものをこおり
根ざすものを植物と名付けられました
うつくしいもののあふれた世界で、神さまは言われました
うつくしいものをつくりましょう
すべてのうつくしいものを使って、うつくしいものをつくりましょう
ひかりは言いました ――つくりましょうと
闇は言いました ――つくりましょうと
ほのおは言いました ――つくりましょうと
みずは言いました ――つくりましょうと
こおりは言いました ――つくりましょうと
植物は言いました ――つくりましょうと
数多のいしに、六つの命をそれぞれ宿し、神さまはうつくしいものをおつくりになりました
それぞれの命を吸い込んだいし達は、やがて目を覚まします
いのちを受けたいし達は煌めき、神さまは彼らを宝石と呼びました
宝石は目を覚まします
宝石はいのちを実らせます
宝石はいのちとなり
宝石の形にそって、煌めきは目を覚まします
宝石は、生き物となったのです
神さまは言われました うつくしいものをつくりましょう
神さまは煌めきの尽きた宝石に息を吹きかけ、彼らは目を閉じ目を覚まします
その指先が生き物に触れたとき すべては元に戻るのだと
このせかいのおはなしをしましょう
この世界にはとてもとても色とりどりの、ひとつひとつ形の違う、たくさんの生き物にあふれていまして
神さまは言われました うつくしいものをつくりましょうと
生き物全てが宝石になるまで。このうつくしい世界をつくりましょうと
Genesis
prev top next