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「タイリー!!タイリーはどこだ!!」

ハッフルパフ戦は、なぜか中止になった。慌ただしく動く先生に、すでに空を飛んでいたハッフルパフチームを観客席から眺める。セドが怪訝そうな顔をして浮遊していた。

「なんだ?フレッド、ジョージ」

実況席にいるリーの隣で、どうして中止なのかについて話していれば、箒に乗って俺の名前を叫びながら飛んでいるフレッドとジョージがいた。リーの持っているマイクを借りて、二人を呼べば、二人がスピードを上げてこちらに近づく。

「来てくれ、タイリー!!リー、お前もだ!!」

ユニフォームを着たままのフレッドにジョージ。その後ろには同じように箒に乗っていたアンジーとアリシアがいた。何事だろうかと眉をひそめていれば、恐らくジョージが俺の手を引き、箒の後ろに乗せる。(リーはフレッドの箒に乗った)

勢いよく低飛行を始めるジョージに「なんなんだ!!」と大声で言えば、ジョージも答えるように大きな声で「マクゴナガル先生が呼んでる!!」と叫んだ。

マクゴナガル先生が?なんの用事で?

突風でよくは見えない周りを見る。フレッドたちは箒に乗ったまま学校内を飛んでいた。咎められないからしているということだ。それはつまり?


ついた場所は医務室。俺は早まる鼓動に無視して、ジョージの箒から降りた。先に降りていたフレッドが医務室の扉を乱暴に開く。

中には、ユニフォームを着たままのハリーとロンがいた。その隣にはマクゴナガル先生が立っていて。

彼らが囲んでいるのはあるベッドだった。そのベッドには、俺もよく知る女子生徒が寝転がっていた。




ハーマイオニーだ。



その姿を見て、確信した。青ざめているだろう俺の顔を、ジョージが心配そうに覗き込む。ハリーとロンが立っていて見えないベッドにも、靴が見えた。震える拳を握りしめて。

「...ハリー、ロン、そこをどいてくれるか」

静かに俺がそういえば、ハリーとロンがゆっくりと、その場から退く。

途端に見えたその姿に、後ろにいたアンジーとアリシアの泣き叫ぶ声が聞こえた。フレッドたちも、さっと顔を横によけて、肩を震わせていた。

おぼつかない足を進めて、俺はそのベッドに近寄った。よろめきながらもついたその場に、俺はへたりこむようにベッドに手をついて、膝から崩れ落ちる。

「...Mr.シェバン、お聞きしますが、Ms.陸奥村で間違いありませんか?」

静かにそう聞いたマクゴナガル先生。
その言葉を否定したい。首を横に振って、違うと言いたい。



だけど、間違えるわけもない。



何年も隣にい続けた大事な、大切な人だ。その髪も、透き通るような白い肌も、折れるように細い腕も指も。



どこからどう見ても、心から慕い申し上げている、ヒヨリ様だった。


「...はい」

俺のその言葉に、アンジー達の倒れる音がした。



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