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「聞いてよ、ヒヨリ!!」

夜、大広間で皆で固まって勉強していた時のことだ。オジョーと結婚をしたい日本の純血貴族の魔法使い達からの、差し入れという名の求婚のプレゼントを机の上に広げて食べていた。

この夏に日本に行った時から(むしろその前から兆候はあったけれど)アンジーとアリシアはマンジュウが大変気に入って、リーとフレッドはセンベイが好きになったらしい。日本の高級和菓子や高級洋菓子を食べながら、ふくろう試験に向けて真面目にやろうとしていた時、ハーマイオニーがプリプリ怒りながら、オジョーの隣に座った。

「どうしたの、ハーマイオニー」
「そんなに起こってるなんて珍しいわね」

羊皮紙に羽ペンをおいて、ちらりとハーマイオニーを見るオジョーと同じように、アリシアとアンジーもハーマイオニーを見た。ハーマイオニーの前にはハリーとロンが座った。

「占い学よ...!!なんなの、あれ...!?」

ハーマイオニーの才女らしからぬ発言にオジョーは声を出して笑う。その姿に、タイリーが「お嬢様」とたしなめるように言うと、オジョーはこれ見よがしにゴホンと咳払いをした(その姿にハリーとロンが笑っていた)。

「もっと心を広げて、内なる目で未来を見るのです...!!って?」
「そうよ!!馬鹿げてるわ...!!」
「ハーマイオニー嬢がそう言うなんてよっぽどだな?占い学ってのは」
「あれを真面目に受けてる人はそうそういないと思うよ」

含み笑いでそう言うオジョーに意外そうな顔をするのは、ロンとハリー。オジョーがいつも真面目に受けてると思っていたのだろうか?俺とフレッドは二人で肩を組みながら、ハリーたちの名前を呼ぶ。

「案外オジョーは」
「不真面目なのさ」
「それを二人に言われたくない」

顰めっ面をしているオジョーに、俺とフレッドは声を出して笑った。

「あとこれが本題なんだけど...今大丈夫?」
「大丈夫だよ。どうしたの?」
「ハグリッドの授業が今日あったんだけど、その時にマルフォイが怪我をしてしまったの...」
「マルフォイが悪いんだ、気高い生き物だから侮辱するなって言われてたのに侮辱したから...自業自得さ」

ロンは憤慨しながらそう言った。その言葉を首を縦に振りながら聞くオジョーにタイリー。

「ハグリットが首にならなくてよかったよ...」
「でもドラコのお父さんがカンカンだから...まだわからないわ」

その言葉を聞いたオジョーが腕を組んで、はぁ、と深いため息をひとつこぼした。

「おっと、我らがオジョーがお怒りだ」
「黙ってジョージ」
「俺はフレッドだ」

間違えられたフレッドも俺だと思われた俺も、二人してオジョーを睨めば、オジョーは肩をすくめてごめんと一言。

「マルフォイ家って結構短気なイメージだからなー...ちょっと注意してみてみるべきかも」

と言ったオジョーに、俺やリーのさすがお嬢様!!という茶化した声が降りかかる。
それに対してオジョーではなくタイリーが睨んで見てくると、ハーマイオニーの震える声で「そんな...」と聞こえて、オジョーもタイリーも心配そうに彼女たちを見た。

「...大丈夫、なんとかしてみよう、ね?」

ハーマイオニーの頭を優しく撫でるオジョー。そんな二人を見て、少し肩の力が抜けたのかロンとハリーも安心したように口角を上げていた。

まるでお姉ちゃんだな、と隣のフレッドと視線を合わせてニヤニヤ笑っていれば、前に座るアンジーに足をけられた。



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