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ホグワーツでの授業は日本での授業と全く違った。日本では義務教育分の授業もされるし、何よりもここでいうマグルとの世界ありきだったのが、日本での魔法界だった。そのため、魔法界だけに限ったここでの生活や授業は、俺やお嬢様にとってどれもこれも新鮮なものだった。


「次の授業は薬草学だっけ?」
「はい、そうです」


日本にいた時の癖は未だに離れない。お嬢様の斜め後ろを歩き、俺はお嬢様についていく。そんな俺たちの周りにはいつものようにフレッド、ジョージ、リー、そしてアンジーにアリシアがいた。


「魔法薬学よりはいいよな」
「俺は魔法史以外ならなんでもいい」
「おいおいリー、魔法史より魔法薬学の方がいいってか?」
「そりゃないぜ、リー!」
「ああーもううるせーな!」


だるそうに後ろを歩いている騒ぐ三人をちらりと見て、授業で使う教科書を抱え直し前にいるお嬢様を見やる。


「タイリーは何が一番苦手だ?」


不意にフレッド(多分)に話しかけられ、俺ははたと首を傾げる。苦手な科目と言われて思いつく科目は、今の所は、はっきり言って無い。


「フレッド」
「酷いぜオジョー、俺はジョージだ」
「ごめん。タイリーには苦手な科目なんてないよ?」
「それ本当なのタイリー?」


ジョージ(俺もフレッドだと思っていた)にそう言うお嬢様に、お嬢様の隣にいたアンジーが驚いたように声をあげた。


「まぁ…」
「信じられない…私さすがに魔法史は寝ちゃうわ」


アンジーと、アリシアが思い出したかのように首を横に振る。魔法史は確かに眠くなる授業だ。


「でもそんなヒヨリだってどの授業もできるわよね」
「んー…好きな科目は変身術だけどそれ以外は普通かな」
「普通だって?よく言うぜ、オジョー」
「オジョーとタイリーの普通は普通じゃないな」


そう笑いながら話す二人を苦笑しながら見れば、リーも笑いながら期末試験は助けてくれと肩をすくめたため、同じように肩を上げておいた。



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