彼女の一番のファンで、味方
「今日は来てくれてどうもありがとうー!!」
大きい会場でもはっきりと聞こえる四人の歌声に姿。こういうとき、やっぱり魔法はすごいなと思う。
四人の歌を見るのは別に今回が初めてなわけじゃない。ホグワーツにいたときは、何かがあるたびに聞いていたし、よく談話室で口ずさんでいるモナカの歌も聴いていたから。
だけど、それはまだ四人が歌手として世にでる前のときだ。
こうやって世に出て人気を博すまで、そんなに時間はかからなかった。モナカがホグワーツを卒業して5年と経たずに、四人は瞬く間に魔法界のトップアーティストへとなったのだ。
「私は、ハーモニカルリーダー、スリザリン出身のジェシー」
2曲ほど歌い終わった四人は、ステージ上の中心に集まって自己紹介を始めた。ジェシーがそういうと、スリザリン出身であろう観客が大きい声をあげて盛り上がる。
「レイブンクロー出身のアンナよ」
青色の衣装を着たアンナがそういえば、同じく青色のタオルやスカーフなどを掲げて、同じ寮出身もしくは在籍中であることをアピールするかのように黄色い声を上げる人たち。
「ハッフルパフ出身のレイニーで〜〜〜っす!!」
一番露出の多い黄色い衣装を着たレイニー。彼女の周りはいつもキラキラしていたけれど、今もそのキラキラはご健在のようだ。私は少し笑いながら、次に自己紹介を始めるであろうモナカを見つめる。2歳年上の、尊敬する同じ寮の先輩。大好きなその人の名前を叫ぶために、私もロンもハリーも息を大きく吸い込んだ。
「グリフィンドール出身のモナカです!!」
礼儀正しく腰を90度に曲げてお辞儀をしながらそういったモナカに対して。
グリフィンドール出身からの大きな歓声は、会場全体を揺らした。
「モナカーーーー!!」
私たちも叫んだけれど、多分一番大きい声だったのは彼女の恋人であるジョージの声だろう。彼は彼女の一番のファンで、味方だから。
ニコニコと笑いながら、観客に手を振るモナカを優しい顔で見つめるジョージ。
どんな時だって、ジョージはモナカの歌が大好きで、モナカの支えになっていたのだ。
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