「一緒にいてとても楽しいです」

『お母さん、お父さん、お元気ですか?ホグワーツに入学してから、もう2週間経ちました。授業は今まで受けてたものとは違くて、知らないものばかりで新鮮で、とても楽しいです。友達のアンジーとアリシアもとても良い子達で、楽しい学生生活を今の所は送れています』

あの時知り合ったアンジーとアリシアは、実は寮も部屋も一緒だった。これもきっと何かの縁。私たちは偶然の繰り返しに奇跡を感じて、あれからいつも一緒に過ごしている。

いつも元気でしっかりもののアンジーに、同じくしっかりもののアリシアに挟まれて、私もそこそこ寮生活というものをしっかりとこなしていると思う。
そういえば、アンジーとアリシアはこの前の箒の実習の時、すごく上手に箒を乗り回していたっけ。美人で運動神経が上手なんて、とても羨ましい。

ホグワーツにはいくつかクラブ活動なるものがあって(それのほとんどは学生生活になれてきた2年生から入ることになっているが)、二人は来年クィディッチの入部試験を受けるとか言っていた。

私も、来年になったらコーラス部に入りたいなと、実はひそかに思っている。

「なにかいてるの?モナカ」

机の上に広げた羊皮紙に日本語をつらねて手紙をかいていれば、隣で教科書を広げて勉強していたアンジーとアリシアが、私の手元を覗いた。

「これ日本語?」
「うん。お母さんたちに手紙書いてるの」

指をそえながら文字を読んでいく二人は途中で両手を挙げて首を横に振った。

「これ三つの言語入ってない?」
「日本語は世界でも難しい言葉だって聞いたことはあるけど、全然わかんないわ」
「なんて書いてあるの?」

いつもはしっかりしている二人が、眉をひそめながらそう言っているのが面白くて。私はくすくすと笑いながら首を縦に振って、二人に見せるようにこう言った。

「アンジーとアリシアはとても良い子で、一緒にいてとても楽しいです、って」

そう笑顔を見せて言えば、二人は大きい目をさらに見開いて、そして優しい笑顔を浮かべながら、私のことを抱きしめてくれた。

「私も、あなた達と一緒にいるととても楽しいわ」
「同じく、よ」

二人の綺麗な顔に、とても美しい笑顔が咲いていた。


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