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放課後になった。携帯を開けば一通のメールが。

また彼からで、今日もよろしく、らしい。ついでにニコニコマークつき。


今日は確か英語を教えることになっていたな、と鞄にある英単語帳を再確認。
塾にいく友達と別れいつもの勉強しているマジバへと足をすすめた。




「一堂ちゃん、こっちこっち」


高尾君はもう席についていた。私も飲み物を一つだけ頼み、向かいの席につく。
と、高尾君はいつもの切れ長の目をすこし丸めて一言いった。


「どったの?」

「え?」

「なんかあった?」

「は?」

「なんか元気なさそうだけど?」



と。
一瞬でわかるくらい私は今そんなに元気なさそうに見えるのだろうか?いや、そんなはずはない、だって。私は誰よりもポーカーフェイスが得意なはずだからだ。

「そう?」

「うん。俺、誰にも言わないし。愚痴とかあるなら言っちゃえば?今受験期なんだからさ」




と。彼はどこまでもコミュ力が高くてそれでいて優しい。
彼のその正確に甘んじてもいいものなのか私は考えた。確かに彼は口は固いだろう。同じ人種だ、もちろんそうだと自分でも思う。

「...いや、なんでもないよ」

「いいからいっちゃいなよ」

「でも、ほら、勉強」

「じゃー...1時間、英語の勉強したら。そしたら、ちょっとくらい話しなよ?不安ばっか抱えてたら一堂ちゃんの身がもたないでしょ?」


彼はもともと開いていたノートを指さして、そしてお得意の笑顔を私に見せた。
私のこの心配性を見越しての作戦にでた彼に、断るわけにもいかず。


「わかった」



と、一言彼に言った。


本当は誰かに話したかった。全部全部全部。
この不満をぐちゃぐちゃにまるめて飲み込めれたらいいのに、と、何回。いや、何年思っていただろうか?
この1時間後の私は、前の自分よりは軽くなれているだろうか。




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