「んもー!わからーん!知らーん!!」
「それ故勉学に励むのだろう。」
「う…まぁそうですけど……うち日本史とか暗記系は苦手なんよぉー。」
「そんな事は知らん。試験があるから教えろと言ったのは貴様だろう。さっさと残りの問いの答えを記入しろ。」
「うう…わかりましたよぉ。」
「うぇぇー…やっと終わった。」
「ふん、まぁいいだろう。少々時間がかかりすぎている様だがな。」
「厳しい!出来たことを褒めてよー。うちは誉められて伸びるタイプなの!」
「貴様は褒めると調子にのる馬鹿だ。」
「ひどい!ご褒美頂戴よ!こんだけ頑張ったんやもん!」
「褒美…だと?貴様、この程度の働きで褒美を貰えると思っているのか?」
「それはその…。」
「貴様が褒美を貰えるのであれば、私の働きはどうだ。一刻以上を貴様に費やしたのだぞ。」
「それは…ありがとうございます。」
「礼一つか。」
「えー…じゃあ今日のうちの分のおやつ、三成にあげる!」
「いらん。」
「じゃあ…次の三成のお風呂掃除当番代わってあげる!」
「私の職務は自ら行う。」
「う…な、なら…このポッキーあげる!」
「いらん。」
「えー…ワガママやなぁ…じゃあ……ご褒美は、わ・た・し。とか。」
「…………。」
「……すいません。ほんますいません。戯れがすぎました。斬首だけはかんべ…!?ッッちょっなっ!何で急にお姫様抱っこ!?降ろしてー!」
「褒美は貴様自身なのだろう。」
「え、いや、そう言うたけど…。」
「だから褒美を貰ってやる。」
「いやいやいやいやいや!冗談やから!」
「虚言…だと?」
「そうです、すいません。てかさっきまで散々断ってたくせに。嫌がらせか!」
「…………。」
「あれ?三成怒ってる?」
「……。」
「嘘とか嫌いなの知ってたけど、こんな冗談まで通じないのか…。ごめん、三成。ポッキーあげるから許して。」
「いらん!何度も言わせるな!」
「ひえー三成が恐いよー!刑部ぅー!」
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