ハロウィンパレード


「刑部、早く!こっちこっち!」

「やれ、待ちやれ。」

「待てないー!パレード始まってるで!急がないと場所無くなる!」

「慌てずとも三成と左近が場所取りしているのであろ?」

「そうやけど早く!ネックレス投げるの始まってまう!…あ、おった!おーい!」

「やっと来た!おーい!夢女ちゃーん、刑部さーん、ここっすよー!」



「ふいー。ぎりぎりセーフ!二人とも場所取りありがとう。ちょうど始まったとこみたいやな。ほら、見て見て!」

「でっけー!すっげぇ!慶次さんとこの祭みたいだな。」

「そうそう!みんな踊る感じとか?左近うまい。そして予想通りに踊らない後ろ二人!」

「ふん。」

「ヒヒッ。」

「まぁいいや。あ、ほら!始まるよ!合間合間にあのネックレス投げてくれるんよ。こっちこっちー!ちょーだーい!」

「ぬしはあれが欲しいのか?」

「そうそう。折角やもん。ゲットしたいやん。」

「あいわかった。われに任せ。」

「え?」

「ぬ!」

「わぁ、ゲット!って…え、何かネックレスが軌道を変えていっぱい飛んでくるイタッ!もしや刑部!?す、ストップ!待った!イタッ!」

「ぬしはこれが欲しかったのであろう?」

「そうやけど、ここで力を使うのはまずいって!気持ちだけ頂いておきまイタッ!さっきから顔にぶつかってるよ!」

「ヒヒッ。」

「絶対わざとっすね、刑部さん。」

「はて?われにはとんとわからぬなぁ。」




 





豊臣家トップ
小説トップ
トップページ