「うーん……そうすると半兵衛は……。」
「夢女ちゃん、なーにしてんの?」
「うわぁ!びっくりしたー。左近か。」
「何々……執事喫茶計画……?」
「そうそう。お店で期間限定フェアでもやったら面白いかなーって。」
「へぇ…で、執事って?」
「えっと…執事ってのは女中さんの男性版、みたいな?お客様に奉仕する感じかな。イケメン達でやれば絶対好評やと思うねん。」
「へぇ、それで皆の名前書いてんのか。で、名前の横のこれは?」
「これはそれぞれの属性ってのかな?左近やったらチャラい執事みたいな。」
「なるほど。じゃあ三成様は?」
「三成は…ツンデレ?クーデレ?ヤンデレ?」
「つんでれ?何それ。」
「えっと…ツンデレってのは普段はツンツンしてるのに好きな人、今回の場合はお客様の前ではデレる人。クーデレは普段クールで好きな人の前ではデレる人。ヤンデレは好きな人を手にいれるとか目的のためには手段を選ばない的な人、かな。」
「へぇー、何かいろいろあんだな。でも三成様は微妙に違うんじゃねぇ?お客相手にデレはしないっしょ。」
「あぁ確かに。じゃあ………ツンギレ?」
「つんぎれ?」
「普段ツンツンしててたまにキレる。」
「それただの怒ってる人!でもそれ三成様っぽい!」
「やろ?じゃあ三成はツンギレな!で、半兵衛は…病弱ドS軍師?」
「あはは、それそれ。執事ですらないけど。」
「じゃあー…」
「一体何の話だい?」
「うわっ!は、半兵衛様!いやー…」
「半兵衛!うちの店も執事喫茶とかしたら売り上げアップするかなーって考えてなぁ。」
「へぇ。確かに、今巷で人気があるみたいだね。」
「やろ!せっかくイケメンが揃ってるんやもん!やってみぃひん?」
「面白そうだね。」
「え、半兵衛様、マジでやるんすか?」
「え、左近は真面目に考えてへんかったん?やろうや!皆の執事姿が見たい!」
「夢女ちゃん、本心が出てる。」
「そうだね、でも店の客層はサラリーマンがメインだよ。だから執事喫茶は流行らないんじゃないかな。」
「う……確かに。」
「そうっすよねー。おっさん相手に俺らが奉仕は無理っすよね。」
「はぁ…あかんかぁ。」
「需要は無いだろうね。せめて夢女君がメイドの格好をすればまだ可能性はあるかもしれないよ。」
「え、うち一人メイドとか浮くやん!イヤや!………いや、待てよ。メイドが需要あるんやったら皆でメイドしたらよくない?」
「……は?」
「線の細いイケメン3人やで!女装してメイド!いけるんちゃう?これ!」
「え、ちょ、女装!?」
「そう!半兵衛とか絶対素敵なお姉様になるって!ちょっと二人ともここで待ってて!うちの服と化粧道具持ってくるから!!」
「……半兵衛様が変なこと言うから……どうするんすか、あれ。」
「……僕に聞かないでくれ。」
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