遠い昔。
この世界には、朝が来ない七日間があったそうだ。
それは比喩でも何でもない。本当に夜の帳が明けることなく、延々と暗闇が続く七日間があったのだと、祖母は何度も繰り返し話してくれた。
「あの日々のことは、今でも鮮明に覚えているわ。何度も目を閉じて朝を待っても、目覚めた私を迎えるのは眠る前と同じ、深い深い宵闇だけだったの。星の明かり一つない黒一色の世界に取り残されて、人々は口を揃えて”この世の終わりだ”と嘆いていたのよ」
そう語る祖母の瞳は窓の外に向いたまま、煌々と輝く夜空の星々の明かりを映している。
果てしない空に散りばめられたこの光の粒達が、失われていたその七日間の記憶の中に、