匂やかな太陽(1/2)

私は猫も好きだが犬も好きだ。
我が家にジバニャンという同居人(妖怪)ができてから、毎日モフモフして幸せではある。だがしかし、前述したとおり、私は犬も好きなのだ。だから時々ジバニャンだけでは「足りなく」なる。もちろんそんなことをジバニャンにいったら「ニャニャ?!俺っちだけじゃ不満ニャン?!」と怒られるから言わないけれど。
とにかく私は猫も好きだが、犬とも触れあいたい。

この欲求はどうしたら満たされるのか。

部屋のベッドで一人、ペット特集が掲載されている雑誌を捲りながら、「うーん」と唸った。
捲る度に、縫いぐるみのような「ワンコ」たちが私を見上げ、ますます触れあいたくて仕方い。ああ、犬…ワンコ…ワンちゃん…ジバニャンだけじゃなくて。


「あっ、そうか」


そこではっと気づいた私は、雑誌を捲る手を止めた。我が家には猫妖怪がいるが、友達にコマ犬妖怪がいるではないか。

そうと気づけば善は急げである。私は雑誌を机の上に置くと、隣の部屋へと向かった。もちろん、弟の景太の部屋だ。