コナンくんは私に恨みでもあるのだろうか。「コナンくん!?またイケメン連れてきたの!?何で!?」と目を見開いた私に向かって「だってお姉さんに会いたいって言うから…」とコナンくんがわざとらしくしょんぼりする。
私はその顔に騙されたりしないからな、と強い気持ちで「断ってよ!!!」と抗議の声を上げれば、私を物珍しそうな目で見ていた褐色肌のイケメンが「こないに嫌がるっちゅーことは……俺もイケメンってことか!?」と嬉しそうな声を上げた。
「関西弁とか言うバフ付き!?もう無理!!」と両手で顔を覆って泣いてしまった。顔良し、声良し、個性良し。もう役満。露骨に泣きだした私に「お姉さん、男の人が怖いとかじゃないんだよね?」とコナンくんが様子を窺ってくる。
「男の人じゃなくてイケメンが嫌なの!!なんで……なんでコナンくんの周りはイケメンしかいないの……もう死ぬ……むり……」と頭を抱えてしまう。「ゼロか百しか無いんか」「極限だよね」と呆れた顔で私を見てくる二人をキッと睨み付ける。
「こっち見ないで!!もうやだぁ……森の奥とか海の底とかで暮らそうかな……」と遠い目で人里から離れて穏やかに暮らせる場所を想像していれば「えっ人間辞めるん?」と褐色肌のイケメンが首を傾げる。
イケメンと関りが絶てるなら人間の一つや二つや三つ。「辞めれるなら辞めたいよ!!」と真面目な顔で言い切った私に「辞めれないよ。何言ってるの」とコナンくんが見たことが無いくらいの冷たい目を向けてくる。
その表情に益々涙が溢れてくる。「そんなに冷たいリアクションするくらいなら放っておいてよ!!なんで構うの!!」と身近に集まってくるイケメンを思い浮かべて身震いをした私に「えっ面白いから…?」とコナンくんが言う。
そんな地獄みたいな理由で私の精神はすり減っているのか。「コナンくんの鬼!!」とコナンくんを指差せば「まあ、これはおもろいやろなぁ。ちょっかいかけたくなるわ」と褐色肌のイケメンがうんうん、と頷く。
思わず「何でだよ!!」と突っ込んだ私に「そこはなんでやねんって言うとこやん」とケラケラ笑った褐色肌のイケメンに「なんっっでやねん!!!」と渾身のツッコミをする。何度も言ってますけど私が何をしたと言うのですか。