いちばんのおーじさま

「ちーーちゃぁぁああん!!」と走り出した小さな体を抱きとめて「元気だったか?今日も可愛い服だな、研二に選んでもらったのか?」とふわっと抱き上げてくれる千速の首に腕を回した幼女がぎゅうぎゅう抱き着く。

「香澄ちゃん、姉ちゃんのこと好きすぎねぇ?」と苦笑いの萩原に「うん!かすみちゃんね、ちーちゃんだいすき!」と満面の笑みで返すから「嬉しいな。私も香澄のことが大好きだよ」と千速がほっぺにちゅってキスをすれば「きゃあ〜!かすみちゃんも!かすみちゃんもちゅーする!」と笑った幼女がほっぺにちゅってキスをする。

そんな姿を見てモヤっとしてる萩原に意地悪そうな顔で笑った千速が「嫉妬か?」と聞けば「……ぶぇっつにぃ???」と不機嫌そうに返ってくるから思わず千速は声を出して笑っちゃう。

「はははっ!香澄、研二もちゅーして欲しいみたいだぞ」と抱っこしたまま幼女に言えば「えぇ〜!はずかしいよぉ」とふくふくの手でほっぺを押さえて照れたように笑うから「……かわいい」と呟いた萩原が両手で顔を覆っちゃう。

「香澄に良い事を教えてやろう」と千速が幼女の耳元でこそこそ話をしたと思ったら「けんちゃん、こっちみてぇ」と名前を呼ばれる。「なあに」と顔を上げたら「ちゅ!」と幼女が小さな手で投げキッスしてくるから、あまりの可愛さに固まっちゃう。

「ぅえ、ええぇぇ……」と口元を手で覆って感動する萩原に「けんちゃんはかすみちゃんにちゅーしてくれないの…?」と幼女がしょんぼりするから「俺も香澄ちゃんのこと、超超超大好きだよ」と笑って手の甲にちゅってキスしてくれる。

「ひゃあ!けんちゃんおーじさまみたい!」とくふくふ笑う姿に「えぇ?俺ず〜っと前から香澄ちゃんの王子様じゃないの?」と萩原が言えば「ひひっ、かすみちゃんのね、いちばんのおーじさまはけんちゃんだよ。みんなにないしょね」と小さな声でこしょこしょお話するからあまりの可愛さに萩原はもうメロメロ。

「ウチの子にしよう」「バカなのか?」「だってこんなに可愛い」「香澄が可愛いのは当然だろう。なあ?香澄」「んう?ちーちゃんもかわいいよ?」「お前は本当に良い子だな!」「きゃあ〜!ちーちゃんくすぐったあい!」「くっそ…姉ちゃんばっかり…」「羨ましいだろう?」「香澄ちゃん俺ともぎゅうしよ!」
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