特別な秘密を教えてあげる

萩原と松田から状況を聞いた諸伏が腹を抱えて大笑いする。「あっははは!別にほっぺにちゅーくらいすればいいじゃん」なんてとんでもない事を言い出す諸伏に「んな事させてみろ。絶対ゼロとキスさせてやる」と松田が唸るから「冗談だって。顔怖いよ、松田」と諸伏がへらりと笑う。

それからきょとんとする幼女の前にしゃがみ込んで「香澄ちゃんに特別な秘密を教えてあげる」って人差し指を立てて口の前に持ってきた諸伏が内緒のポーズをする。たちまち表情を輝かせて「とくべちゅなひみちゅ!」と手を上げて聞きたいです!を主張する幼女に手招きをすれば、とたとたと駆け寄ってくる。

「あのな、お口とお口をくっつけるちゅーは一番大好きで、特別な人にしかしちゃいけないんだ」と言えば「そうなの!?」と幼女の目が丸くなる。「ほっぺのちゅーは一番じゃない人にしてもいいけど、特別な人にしかしちゃダメだ」と幼女のふくふくのほっぺたを人差し指でつん、とつつく。

すると難しい顔をした幼女が「じゃあおててでちゅってするのはぁ…?」と不安そうにしょんぼりしながら聞いてくるから「それもほっぺのちゅーと一緒。特別な人だけ」と頭を撫でてあげる。

「でも、俺たちは香澄ちゃんが特別って思ってくれるの、すっごく嬉しいからまたやってね」と笑った諸伏が幼女に向けてちゅっと投げキスをすれば「ふへへっ、かすみちゃんもちゅーしてあげる!」と嬉しそうに笑った幼女が諸伏に向かってちゅっと投げキスをする。

二人でくすくすと笑い合う姿を見てホッと息を吐いた萩原と松田が「いや〜本気で陣平ちゃんに熱いキッスをかますことになるかと」「やめろマジで。どう考えても絵面がやべぇ」「香澄ちゃんの前でするもんじゃないよね」「問題は香澄の前かどうかじゃねぇよ。香澄の前じゃなくてもやらねぇよ」と苦笑いで言い合いをしていることを諸伏と幼女は知る由も無い。
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