待っててくれて、ありがとう

早く帰るって言ったのにトラブル続きで遅くなっちゃって一応メッセージは送ったけど返事が無いから「……さすがに、寝てるよな」って苦笑いしながら降谷が家に帰ってきたら、ソファですうすう寝息を立てて寝落ちしちゃってる香澄ちゃんがいるからお姫様抱っこで寝室まで運んであげる。

そっとベッドに降ろしたら「ん…ぅ、れぇ、くん…?」ってぼんやり香澄ちゃんの目が開くから「起こしちゃったな、ごめん」って困ったように笑って寝てていいよと言わんばかりに頭を撫でてあげれば「ううん、おかえり」ってふにゃふにゃ笑った香澄ちゃんが降谷の手に擦り寄ってくる。

胸がぎゅうっと締め付けられて「……うん、ただいま」って噛み締めるように呟いて香澄ちゃんの額にキスを落とせば「ごはん、れいぞうこに、あるからね…」って眠たそうにしながら香澄ちゃんが言うから「うん、ありがとう」って頬を撫でる。

「ねちゃって、ごめんね…」って言いながらもう目が閉じてる香澄ちゃんにとろりと眦を下げて優しく微笑んだ降谷が「気にしないでくれ。待っててくれて、ありがとう。おやすみ、香澄」って瞼にキスを落とせば「おや、すみぃ…」って小さい子みたいにふにゃふにゃ笑ってすうすう眠りにつく。

そんな香澄ちゃんの髪の毛を梳くように撫でて、ハッと気付いたら余裕で数時間経ってて焦る降谷がいるよ。
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