※痛い表現アリ※いろいろ注意※
悪い人たちに捕まった香澄ちゃんを助けに来た降谷たちが香澄ちゃんを盾にされてボロボロになってて「も、もうやめて、ッ!」って泣きながら叫んだらナイフを渡されて「お前の手でアイツらを楽にするか、盾としての自分を殺すか、好きな方を選べ」って言われて迷わず後者を取る香澄ちゃん。
カタカタ震える手でナイフを持ってゆっくりと自分のお腹に向けるから「バカな真似はよせ!!」って降谷が叫ぶ。ハッとして顔をあげるんだけど皆酷い怪我でふるふる首を横に振る。「ダメだよ…っ、香澄ちゃん、絶対だめ、」って険しい顔の諸伏に止められるけど、ぎゅうっとナイフを握る手に力が入る。
「テ、メェ…ッ、ふざけんな、バカな真似すんじゃねぇぞ、…!」って怒鳴る松田が本気で怒った顔をしてて思わず息を飲む。恐怖と不安でぽろぽろ涙が零れるけれどナイフだけは絶対に離さない。「香澄ちゃん…っそれ、離して、な?おれたち、大丈夫だから」って萩原が言うんだけどそうは見えない。
「は、…っはぁ…っ、ひ、ゅぅっ…っけほっ、は、…っ、」って震えながら自分のお腹に向いたナイフを見つめて瞬きもできずに涙を流す香澄ちゃんを見て「チッ!ちんたらしてんじゃねェ!」って男が怒鳴るから、意を決した香澄ちゃんがぎゅっと目を閉じる。
「や、めろ…ッ頼む、やめてくれ、香澄!!」って降谷の声が響く中、小さな声で「ごめんなさい、」って呟いた香澄ちゃんが自らの手でナイフをお腹に押し付ける。焼けるような痛みに足が震えて立っていられなくて崩れ落ちる。
ぐったりと倒れた香澄ちゃんを見て腹を抱えて笑う男に、当然全員プツリと何かが切れる音がした。先程まで動けないほどの怪我だったはずの降谷たちがゆっくり立ち上がって「生きて、帰れると思うなよ」ってあっという間に男たちを蹴散らして香澄ちゃんに駆け寄る。
「ッおい救急車!!」「もう呼んでる!!」「おい香澄!!」「起きろ!!おい香澄!!」って皆から声をかけられるけれど、とっくに意識を手放した香澄ちゃんは目を閉じたまま動かない。
自分たちもすぐに治療をしなきゃいけないレベルの怪我にも関わらず香澄ちゃんの無事が確認できるまで動かないって言って手術室の前から動かないから「いいからさっさと治療してこい。香澄ちゃんが戻ってきた時お前たちがそんなんだったら余計に心配かけるだろうが」って伊達に全員揃ってゴンゴンゴン、ってゲンコツを食らう。
「いっ…てぇ〜…ちょっと伊達班長?俺ら怪我人なんですけど?」「見りゃ分かる」「今のが一番痛かった…」「絶対今ので脳細胞5億死んだ」「そんな訳ねぇだろ。冗談言う元気があるならさっさと行け」「……悪い、班長。ここ、頼んでいいか」「おー任せとけ」って5人で話してる。
不安で不安でしょうがなかったけど伊達が当たり前のように香澄ちゃんが戻ってきた時の話をしてくれるからみんな心が落ち着いて治療に向かうんだけど怪我の程度が全員揃って中々酷くて「来るのが遅い!!!」って先生に怒られる所までがセット。