※痛い表現アリ※いろいろ注意※
悪い人たちから降谷に毒入りの飲み物を渡すように指示された香澄ちゃんが震えながら持っていくんだけど「大丈夫。君は何も悪くない」って全てを見透かしていた降谷に言われてハッと目を見開いてから降谷に渡すはずだった飲み物を香澄ちゃんが一気に飲み干して、血を吐いて倒れ込む。
香澄ちゃんが脅されていることを全部分かった上で立ち回っていた降谷にとって香澄ちゃんの行動は想定外。目の前で倒れた華奢な体を受け止めることも出来ずに「……は、?」って立ち尽くしちゃう。
会場にスタッフとして入り込んでた諸伏と伊達、客として入り込んでた萩原と松田も目を見開いて固まっちゃう。もちろん誰かが倒れたとなれば会場はパニック。
会場が大騒ぎになる中で一人だけ苛立たし気に舌打ちをして誰かに連絡を取ろうとするのを見つけた萩原と松田が男を取り押さえて、伊達と諸伏が呆然とする降谷と倒れる香澄ちゃんの元に駆け寄る。
「ひゅ…っ、けほ、っ…ぅ…っごほ、」って苦しげな咳をしてからぱたた、と血を吐き出す香澄ちゃんを抱き上げて「ッ班長!俺は香澄ちゃんを先にここから連れ出す!犯人と、あとゼロを頼む!」って諸伏が会場を飛び出す。
スーツに飛び散った血を呆然と見つめる降谷の呼吸が浅くなるから肩を掴んで「しっかりしろ!!呆けてる場合じゃねぇだろ!!」って伊達が叱咤すればハッとしてから苦しそうに眉間に皺を寄せて「……悪い、」って呟く。
「香澄ちゃんは諸伏が病院に連れてってる。大丈夫だ。犯人は萩原と松田が抑えてる。いいな?」って簡単に状況を伝える伊達に「ああ、分かった」って頷いて降谷が耳に付けてたインカムに静かに指示を出す。
それからはあっという間で取り押さえた男から芋づる式に関係者を確保して、病院に駆け付ける。「香澄ちゃんは!?」って汗だくの萩原が諸伏に尋ねれば真っ青な顔の諸伏がふるふる首を横に振って「…摂取量が、多すぎて…っ、手は尽くしたけど、あとは、本人の回復力次第だって…」って両手で顔を覆って項垂れるから全員ショックで立ち尽くす。
「僕のせいだ…っ、」って膝から崩れ落ちた降谷に「こうなる前に止められなかった俺らのせいでもあるだろ。お前だけのせいじゃない」って伊達が拳を握り締めて「香澄ちゃんは…?」って萩原が声をかければ「さっき、処置が終わって病室にいる」って諸伏が立ち上がって「案内するよ」って歩き出すからそれについて行く。
真っ青な顔でベッドに横になる香澄ちゃんの頬を撫でて「なに、馬鹿なことしてんだよ…ッ、お前が、こんな目に遭う必要…どこにもねぇだろうが」って悔しそうな顔をする松田がいて、香澄ちゃんの手を握り締めてベッドサイドに膝を着いた萩原が祈るように握り締めた手を額に押し当てる。
「……大丈夫、大丈夫だよ。おれ、しんじてるから」って震える声で呟く萩原を見て「絶対、許さないから。君を、こんな目に遭わせた奴らには、必ず報いを受けさせるから…。だから、頼む。目を、あけてくれ…」って降谷が声を震わせる。
それから数週間後に目を覚ました香澄ちゃんに必要以上に過保護になる警察学校組の皆がいるし、飲み食いに若干のトラウマが出来ちゃった香澄ちゃんのために「これ、作ってきたんだ。一緒に食べよう」って同じものを食べて安全だよって食事へのトラウマを解消しようとする諸伏がいる。
伊達も必ず完全に密閉されてるものしか差し入れしないし、同じものを隣で一緒に飲み食いしてくれるようになるから香澄ちゃんのトラウマが解消されるのも時間の問題だね。