お口にちゅーしますか?

両手を広げて「研二くん」って言ってくる香澄ちゃんの顔があまりにも無で、真意が読み取れずに「は、はい…なんでしょう…」って思わず敬語で首を傾げたら、ちょっとだけムッとした顔になって「ぎゅってするの」って不満そうに言われるから「あっ、ぎゅーね!?了解!!」って抱きしめる。

「なになに、どうしたの」って香澄ちゃんを抱き締めて髪の毛を梳くようにさらさら撫でて尋ねれば「……ぎゅーしたかっただけ」って小さな声が返ってくるから何かあったんだろうなと思いつつも、ひとまず要望通りに抱き締めてあげる。

「だめだった…?」ってちょっと不安そうな声で聞いてくる香澄ちゃんに「まっさかぁ〜!ちょう大歓迎だよ。普段からもっといっぱいオネダリしてくれてもいいのに」って香澄ちゃんの顔を覗き込んで額にキス。

ぱちぱちと目を瞬かせる香澄ちゃんにふわりと微笑んだ萩原が今度は瞼にキス。驚いたのか「んぅ、」ってきゅうって顔をしかめてから、じいっと萩原を見てくるから「お口にちゅーしますか?」って聞けばこくん、と香澄ちゃんの首が縦に振られる。

ちゅうって唇を重ねてあげれば、安心したようにホッと息を吐いてるから「もう一回する?」って頭を撫でながら聞く。「…する」って素直に頷く香澄ちゃんに「はは、かぁわいい」ってとろりと眦を下げて萩原が笑って薄く開かれた香澄ちゃんの口に自分の唇を重ねる。

頭を押さえて、耳を塞ぐようにして舌先で香澄ちゃんの唇をノックすれば招き入れるように口が開く。縋るように首に腕を回して萩原からのキスを受け入れる香澄ちゃんが可愛くて、愛しくて、ついつい香澄ちゃんの腰が抜けるまでキスをしちゃう萩原がいるよ。
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