帰ってきたらソファで小さく丸まって眠ってる香澄ちゃんがいるから一回起こそうと思ったけど、悪すぎる顔色とゴミ箱の中の薬のゴミとカレンダーの日付を見て女の子の日だなって察して、無言でエアコンの温度を上げてブランケット持ってきてかけてくれる松田があまりにも完璧すぎる。
「ん…ぅ、ん…?」って香澄ちゃんが目を覚ますと、ソファの前に座ってた松田が振り返って「はよ、まだ顔色悪いな…寒いか?」って頬を撫でてくれるから「ううん、へいき」って返す。
でも香澄ちゃんの返事に納得がいかない松田が「平気じゃねえだろ。無理すんな」って香澄ちゃんの頭をくしゃっと撫でながら立ち上がって「飯食えるか?」って聞いてくるから「陣平くんが作ってくれたの?」ってソファから降りて松田の後ろを追いかければ「香澄が作ったやつより美味くねぇけどな」って言いながら頭を撫でてくれる。
「全部食べれるか分かんない」って言えば「俺が食うから」って言いながら鍋の中にうどんを入れてゆで始める。「立ってんの辛いだろ。向こうで座ってろ」って言われるけど「……さみしいから、やだ」って松田の背中にぴとっと張り付けば「ほんとにしんどくなったら戻れよ」って優しい顔で振り返って額にキスをしてくれる。
食べきれなかった分は全部食べてくれるし、お皿を洗うのもやってくれる。「ごめんね、全部やらせちゃって…」ってしょんぼりしながら香澄ちゃんが謝れば「むしろ俺が毎回任せすぎなんだから、体調悪い時くらい甘えろよ」って不満そうな顔で言われる。
「それに、弱ってる時はお前のこと甘やかすチャンスだしな」って言いながらくつくつ喉を鳴らして笑ってる松田がいるから「いつも甘やかされてる気するけど…」って呟いたら「はあ?お前大体一人で何でもやっちまうだろ」って眉間に皺を寄せながら返される。
「俺がいなきゃダメになるくらい甘やかしてやりてぇんだよ。甘んじて受け入れとけ」って後ろからぎゅうって抱き締められるから嬉しくて頬が緩んじゃうよね。