香澄ちゃんが目の前で爆死する夢を見て叫びながら飛び起きた松田。もちろん一緒に寝てた香澄ちゃんも驚いて起きちゃって「陣平くん…?大丈夫…?」って声をかけたら真っ青な顔で「香澄、香澄…っ、香澄、」って何度も名前を呼んでいるけど香澄ちゃんと全く視線が合わなくてひゅっと息を飲む。
「ぁ…っ、香澄、香澄…っ、だめだ、しぬな、たのむから…、」ってかたかた震えてる松田の頭をぎゅううっと抱えるようにして抱き締めて「陣平くん、大丈夫。大丈夫だよ。ちゃんといるよ、大丈夫。ここにいるから、大丈夫」ってゆっくり、ゆっくり、伝えてあげる。
頭を撫でて、背中を撫でて、松田の耳を自分の心臓の辺りに押し付けるようにして香澄ちゃんが松田を抱き締める。「ぁ、香澄…?いき、て…っ、おま、ばくだん、だって…っさっき、」って夢と混同しちゃってる松田に「生きてるよ。いつも陣平くんが守ってくれて、大事にしてくれてるから生きてるよ。大丈夫、ここにいるよ」って言ってあげる。
「香澄…ッ、香澄、香澄ッ、よかっ、よかった…っ、おまえが、いなくなったかと…っおもって、」って声を震わせてるから力一杯抱き締めて「大丈夫だよ。大丈夫、生きてるよ。いなくならないから、大丈夫」って何度も繰り返していれば「……悪い、」って小さな謝罪の声が聞こえてくる。
ぎゅううって抱き締め返してくるから、そのまま暫くそうしながらとん、とん、って背中を叩いてれば段々松田の腕の力が弱まってくる。そっと体を離して「陣平くん、平気?お水飲む?」って聞いたらふるふる首を横に振るから「じゃあ、もう寝ちゃおう。寒くない?」って笑いながら松田を抱えたままぽふっとベッドに横になる。
香澄ちゃんの胸元に頭、というより耳を押し付けるようにして抱きついてくる松田の頭を撫でて「おやすみ、陣平くん」って頭のてっぺんにキスを落として二人で一緒に眠る。
次の日の朝、くすぐったくて目を覚ましたら松田が香澄ちゃんの頬をするする撫でてて「おはよ」って笑ったら「……はよ」って穏やかな顔で笑ってくれる。「よく、ねむれた?」って聞けば「ん、お前のおかげ」って笑った松田が今度は香澄ちゃんの頭を抱えるように抱き締めてくる。
「起こして、悪かった」って謝る松田の声がまだ少し固くて「ううん、全然。気にしないで」って笑って松田の胸元にすり、と頬を寄せる。「トイレ行く時も起こしていいよ」ってくすくす笑いながら言えば「おー、んじゃ頼むわ」って笑いながら返してくれるけど抱き締める手の力はいつもよりも強い。
ここにいるって、確かめるように抱き締められて髪の毛を梳くように撫でられて、穏やかな松田の心音を確かめるように香澄ちゃんも胸元に擦り寄って二度寝しちゃうんだ。