ちょっとだけ、味見させて

※妖パロ※

街ですれ違った香澄ちゃんが無意識に溜め込んでる妖力の匂いに我慢できなくてしれっと囲い込んじゃう萩原たちの話。

あ、いい匂い。そう思った時には香澄ちゃんの手を掴んでいて、きょとりと目を瞬かせた香澄ちゃんに萩原がへらりと笑って「あー…っと、ナンパしていい?」って聞く。

「えっ」って明らかに困惑した顔をする香澄ちゃんを見てハッとするんだけど、全身の毛穴から汗が吹き出すような感覚に襲われて、腹の奥がぐつぐつと沸騰する。

「……好み、すぎて、びっくりしてんの」って何とか言葉を紡いだ萩原に香澄ちゃんがギョッと目を見開いて「…う、うそだ」って言うから「嘘じゃないよ。ほんと。俺、君に出会うために生まれてきたんだと思う」って香澄ちゃんの手を握り締める。

「おねがい、俺とお茶だけでも一緒に行こう?」ってきゅるるんと潤んだ目でお願いされて「……お茶、だけなら」って屈しちゃうチョロい香澄ちゃんがいる。勿論お茶だけで終わるはずもなくあれよあれよという間に萩原のお屋敷に連れてこられて「だめ、もう限界。ちょっとだけ、味見させて」って首筋に鼻を押し付けて目一杯匂いを吸い込んだ萩原に腰が抜けるほどにキスをされる。

急激に体の中の妖力を持っていかれて「…ぁ、ぇ…?」ってぐったりする香澄ちゃんを横抱きにして「ごめんね。無理、させちゃったよな。大丈夫。ここなら、誰も君を傷付けないよ」って萩原が頭を撫でる。

寝ちゃダメだと思ってるのに萩原が焚いた香の匂いと、強烈な倦怠感に耐えられずに香澄ちゃんが意識を飛ばして目を覚ましたら知らないお兄さん達に囲まれてて「お、お金…もってないです…」ってギャン泣きする。
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