見返りが欲しい訳じゃないよ

【赤ちゃんじゃん…】の続きみたいな

※吸血鬼パロ※

ダメダメ吸血鬼の香澄ちゃん、パッと目が覚めたらふかふかベッドで眠ってて「なっ…なに…!?」ってびっくりしてベッドから落っこちちゃう。ドダンッ!ってすごい音がして「大丈夫!?」って萩原が慌てて見に来たらベッドの下で「い、いたぃぃ…」って泣いてて思わず笑っちゃう。

「何してるの。大丈夫?頭ぶつけてない?」って香澄ちゃんの前にしゃがみ込めば「うん…」って涙目で頷いてるから「お腹減ったでしょ。ご飯食べよ」って笑った萩原が香澄ちゃんの手を取って立たせてあげる。

テーブルの上に並んだトースト、スクランブルエッグ、コンソメスープを見て香澄ちゃんがぱちぱちと目を瞬かせるから「簡単なものばっかりでごめんね。多分、不味くは無いと思うから」って苦笑いをしながら萩原が言えば「あなたが、作ったの…?」って香澄ちゃんが首を傾げる。

「そうだよ?」って萩原も同じように首を傾げれば「なんで?」って聞かれるから益々首を傾げちゃう。「なんでって…だって、お腹減ったでしょ?」って不思議そうな顔をする萩原に「わたし、なにも持ってないよ」って香澄ちゃんがきゅうっと眉間に皺を寄せて胸元の服をぎゅっと握り締める。

警戒心の強いネコみたいな反応にくすくす笑いながら「見返りが欲しい訳じゃないよ。君が困ってたから助けようと思っただけ」って萩原が香澄ちゃんの鼻先をちょん、と人差し指でつつく。

「ほら、食べよう。冷めちゃうよ」って言われて恐る恐る椅子に座って、パンを食べ始めた萩原に倣ってそろそろとパンをかじった瞬間、香澄ちゃんの目が真ん丸に見開かれる。はぐはぐと口の端にパン屑を付けながら一生懸命食べる姿に萩原が堪らず吹き出した。
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