【別に取って食ったりしねぇよ】の続きみたいな
※吸血鬼パロ※
ダメダメ吸血鬼の香澄ちゃん、初めましての松田と二人きりにされてそわそわが止まらない。そうっと後ずさりして松田から距離を取って膝を抱えて座り込むけど、視線は松田から絶対に逸らさない。
じいいっと見つめたまま固まった香澄ちゃんに「猫か、お前は」って松田が肩を震わせて笑っちゃう。ぽちぽちスマホをいじったり、テレビを見たりして普通に寛いでる松田をじいいっと見て固まってる香澄ちゃんにダメとは言わないけれど段々視線が気になってきて「おい」って声をかければビクゥッ!って肩を揺らしてドダンッガダンッ!って壁に激突するから松田もびっくりして目を見開く。
「大丈夫か?」って声をかければ「いた、いたぃ…」って涙目になりながら額を押さえてるから「ったく…取って食ったりしねぇって言ったろ」って呆れた顔で笑った松田が立ち上がる。そのまま香澄ちゃんの前に歩いてくるから香澄ちゃんがビシッと固まる。
香澄ちゃんの前にしゃがみ込んで思い切りぶつけた額を見れば赤くなってるだけで腫れたり傷が付いたりしている訳ではないから「ん、赤くなってるだけだな。一応、冷やしとくか」って言った松田が香澄ちゃんの頭をわしゃわしゃ撫でて立ち上がる。
頭を撫でた手をぽかんと目で追いかけて、キッチンへと入っていく松田の背中をじいっと見つめる。そろそろとキッチンに様子を伺いに行けば「うおっ、おま…気配消してくんなよ。ビビるだろうが」って松田がギョッとした顔をして「ほら、こっち来い」って香澄ちゃんの横を通ってラグの上に腰を下ろす。
その姿をまたじいっと見つめていれば「何してんだ、香澄」って視線で松田の隣を差されるからそろ、そろ、って近付いて松田の隣にちょこんと座る。氷嚢が額に押し当てられて「うぃっ…」って肩を竦めた香澄ちゃんに「ちょっと我慢しろ」って松田が言うから「ぅ…っ、つめたぃ…これやだ…」って香澄ちゃんの表情がしょもしょもになる。
「我慢しろ」って言いながら氷嚢を当て続けてくれる松田から「ぅぅ…」って唸りながらも逃げない香澄ちゃんがいる。