僕を何だと思ってるんだ

※痛い表現アリ※いろいろ注意※

降谷と一緒にいる時に攫われて後ろ手に縛られた状態で倉庫の床に放り投げられた香澄ちゃん。意識を失っている降谷を庇うように降谷の前に移動すれば「健気だねぇ」ってけたけた笑われる。

「な、なにが…っ、何が目的なの…っ、!」って震える声で聞けば「目的なんかねえよ。俺たちは、お前が必死こいて庇ってるその男をぶっ殺してェだけだ」って言われてゾッとする。

「…っなら、私を連れてきたのは、どうして…っ、」ってまっすぐに男を睨みながら聞けば「コイツの目の前でお前を殺してやろうと思って連れて来たに決まってんだろうが」ってパァンッと頬をぶたれる。

ドサッと倒れ込んで、突然の痛みと衝撃に目の前がチカチカと点滅する。「生意気な目してんじゃねぇよ。コイツが起きる前にテメェを殺しちまうだろうが」って言われてごくりと唾を飲む。

けれど降谷が危険な仕事をしていることを香澄ちゃんは誰よりも知っていた。そして、その仕事がこの国を守るための大事な仕事だということも、分かっていた。かたかたと震える体にムチを打って降谷を庇うように座り直せば、目の前の男が楽しそうに笑う。

「へぇ、是が非でもその男を庇いたい訳か。ほんッとに健気だなァ…ッ!」ってまた頬を打たれてドシャ、と倒れ込む。起き上がっては殴られ、蹴られを繰り返している内にとうとう起き上がれなくなって、ぐったりする香澄ちゃんにニヤニヤ笑いながら「おいおい、もう終わりかよ。コイツ、死んじゃってもいいんだ?」って言って男が降谷を見るから「だ、だめ…っ、だめ、やめ、やめて…っ、やだ、」って泣きながら必死に訴える。

「だったら頑張れよ。さっさと起きろ」ってお腹を蹴られて、あまりの衝撃にふっと意識を飛ばす。次に目が覚めた時には、辺りは騒然としてて何が何だか分からない。ずり、と痛む体を動かして視線を動かせば全身ボロボロになった降谷が男たちと戦ってるのが見えて「…っれ、ぇ…っ、く、」って声が漏れる。

到底聞こえるはずの無い小さな声だったのに降谷がハッとしたように振り返って、意識を取り戻した香澄ちゃんを見て安心したような、泣きそうな顔になる。そこからはあっという間で、あんなに沢山いたはずの男たちは全員地に伏して「はァ…っ、は…っ、はぁ…っ、」って荒い呼吸を繰り返しながら降谷がゆっくりと香澄ちゃんの元に歩み寄る。

「香澄、ッ香澄…、香澄…!」って震える手で抱き寄せれば「れ、ぇく、けが、」って香澄ちゃんが呟くから「〜〜ッ僕より君だろ!!!」って降谷が声を荒げる。

痛いほどに抱き締められて「よかった、よかった…っ、きみが、いきてた…!よかった…っ、」って涙を流す降谷を初めて見て「な、かないで、」って優しく笑う香澄ちゃんがいる。

「れぇくんの、やくに、たてた…?」って泣きながら笑う香澄ちゃんに「ッあぁ、あぁ…!立ってるよ、君のお陰だ、ありがとう…っ、ありがとう、ごめん…っごめんな、」って泣きながら笑った降谷がぎゅううって抱き締める。

その後、病院で治療を受けた香澄ちゃんは結構な大怪我だったことが分かって皆から総出で怒られるんだけど香澄ちゃんは「……零くんも、皆も、いつも無茶するじゃん」ってぶすっと不満そうな顔をしてる。

「それはそれ、これはこれだから」って言う萩原の隣で「ゴリラの降谷とお前を同列にすんなよ」って松田は呆れた顔してるし「自分の危険を顧みない所はゼロに似なくていいんだがな…」って伊達が困った顔をするから「お前らな、僕を何だと思ってるんだ」って怒られてないはずの降谷が不満そうな顔をしてる。

二人揃って「ゼロも香澄ちゃんも二人とも無茶しすぎ!!何かあってからじゃ遅いんだからね!!」って諸伏に怒られて「「……ごめんなさい」」って謝ってるの可愛いね。
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