※8番出口パロ※
目が覚めたら見覚えのある通路に立っていた。つい先日に萩原たちと盛り上がった異変を探して引き返すゲームにそっくりな通路に思わず頭を押さえる。そして同じく見覚えしかない通路を目の前にして固まる同期たちを見て、頭痛が増す。これが夢じゃなかったら何なんだ。
「実況でもしながら進む?」って首を傾げる香澄ちゃんに「それもいいね」って萩原が乗っかる。「どうせワンターンで飽きるから止めとけ」って松田が呆れたようにため息を吐いて「ふざけてる場合か」って降谷が額を押さえて眉間に皺を寄せる。
「とは言ってもこれじゃあ…ねぇ…?」って諸伏が苦笑いで伊達を見るから「ふざけずにはいられない気持ちも分からんでもないな」って伊達も苦笑いで頷く。それもそのはず、天井、壁、床、そして向かいから歩いてくる男の人。
どれを取ってもゲームとまるで同じ光景に、一体どうしたら正気を保てると言うのだろうか。「オッケーゼロ、ここはどこ」って死んだ顔で尋ねた香澄ちゃんの頭に「言ってる場合か」って降谷がチョップを落とす。
「ここまで精巧だと何かの罠ってのも考えにくいよね」って壁に飾られた広告をまじまじと見つめながら諸伏が首を傾げて「つーかさっきのおっさんが一番ヤベーだろ」って松田が嫌そうに眉間に皺を寄せる。
「確かに、ゲームの中に登場する人間をあそこまで忠実に再現するのは難しいだろうな」って伊達が頷けば「ぶっちゃけ鳥肌立ったよね、アレ」って萩原も腕をさすりながら苦笑いを浮かべる。
「とにかく、進むしか無いだろ」って諦めた顔をする降谷に続いて歩き出すけれど、毎回途中で最初からに戻されてしまって「ゼロの呪いじゃん」「もうゼロ置いていこうぜ」「ゼロ何とかして」「僕に言うな」って全員嫌になってきてグダグダになる。
最早真面目にやっているのは「異変そのものはゲームと全く同じって訳でも無いんだな」って冷静に辺りを見回す伊達と「一部同じものもあるが…基本はゲームと違う異変が起きている印象だな」って顎に手を当てて考え込む降谷だけ。
残りはと言えば「毎回最初からになるのが4面とか5面なの何で?」「降谷ちゃんのやる気が足りない」「やっぱゼロのせいじゃねーか」「俺らの注意力が散漫になってくるからじゃないかな」「6人いて?誰か一人くらい頑張ってよ」「全力の他力本願」「お前も頑張れよ」「気持ちいいくらいに全員他人任せだなぁ」って最早座り込んで雑談を始めてるから「お前らここから出る気あるのか?」って降谷が青筋を立てることになる。
番号が進むにつれてゲームと違って結構ヤバめの異変が出てくるから、終始ドタバタで大騒ぎになってるの可愛いね。勿論みんなでちゃんと脱出するのでご安心ください。