スッピン、スウェット、寝癖のトリプルコンボで部屋でダラダラしてたらチャイムが鳴って宅配だと思って玄関を開けたら、いつも事前に連絡してから遊びに来てくれるはずの萩原が立ってるから数秒フリーズした後に勢い良く扉を閉める香澄ちゃんと、完全オフの姿が可愛すぎて固まる萩原の話。
「な、何でいるの!!!」って扉を押さえて叫ぶ香澄ちゃんに「連絡したじゃん。夜行くよって」って萩原が扉越しに楽しそうに笑うから「〜〜ッ見てない!!知らない!!」って香澄ちゃんが怒る。
「何そんなに怒ってんのさ。開けてよ」って扉を開けようとすれば「きゃーー!!だめ!!開けないで!!」って香澄ちゃんが力いっぱい扉を押さえる。鍵閉めたらいいのにって思いながらもちょっとずつ扉を開ける手に力を入れれば、香澄ちゃんが萩原に勝てるはずも無く扉が開いちゃう。
いつもよりも幼い顔と、首元の緩いスウェット姿と、ぴょこっと跳ねた後ろ髪が可愛くてまじまじと香澄ちゃんを見れば、ぶわっと顔を赤くして「ば、ばかーーー!!」って走って寝室に逃げ込んじゃう。
布団に包まって「やだもう、かわいくないのばれた、さいあく、ばか」ってぐすぐす鼻を啜ってる香澄ちゃんが可愛くて「可愛くないわけないじゃん。何言ってんの、おバカさん」って布団をぽふぽふ叩けば「ぜんぜんかわいくないじゃん!!」って布団の中から文句が飛んでくる。
布団ごとぎゅううって抱き締めて「可愛い可愛い俺の彼女さん、お顔を見せてくれませんかね」って笑いながら言えば「……今日は、可愛い彼女は店じまいしてます」って不貞腐れたような声が返ってくるから「え、嘘。さっき超可愛い子が玄関まで迎えに来てくれた気がしたんだけど」って萩原が抱き締める手に力を込める。
「香澄ちゃん、顔見せて」ってもう一回布団をとんとん、って叩けばそろ〜っと顔を覗かせてくれるから「あ、可愛い子いた」って笑った萩原が香澄ちゃんの唇にちゅっとキスをする。
「かわいくない」って唇を尖らせて不満そうにする香澄ちゃんにまたちゅってキスをして「可愛いよ」って萩原が笑えば「だって、化粧してないし…スウェットだし…寝癖もついてるし…」って香澄ちゃんが小さい声で言うから「香澄ちゃんに可愛くない瞬間なんか無いよ」ってくすくす笑っちゃう。
「むしろ完全オフの香澄ちゃんが見れるのって俺だけの特権じゃん?嬉しすぎて、さっきからニヤニヤすんの止まんねーの」って笑いながら頬擦りされて、萩原がまたちゅうって唇に吸い付いてくる。
ぽかんとしてから、じわじわ顔を赤くして「……ばか」って呟いた香澄ちゃんに「ははっ、かぁわいい」って萩原が眦を下げてとろりと微笑んで、どちらからともなく唇が重なってゆっくり深くなってくよ。