味見だ、味見

彼氏の松田にプレゼントしてもらったネックレスを付けてお出かけしたいのに全然付けれなくて「ん…んー…?」って一人で苦戦してたら「何してんだよ」って笑いながら松田がやって来るから「ネックレス、上手く付けれなくて…」って言ったら正面から抱き締めるように手を回されて驚いちゃう。

ビクッと肩を揺らしてきゅっと目を瞑れば、目の前で松田がふっと笑ったのが分かって顔が熱くなる。しゃら、と軽い音がして「ほら、付いたぞ」って言われるから目を開けたら、すぐ目の前に松田がいて思わず身を引いちゃう。

けれど後頭部に手を回されてて思っていたよりも距離が離れなくて唇が重なるから「んっぅ、」って思わず声が漏れちゃう。「ん、似合ってんじゃん」って笑いながら指先でネックレスを遊ばせる松田に「…う、うん」って視線を泳がせれば、ふっと優しく笑った松田がまたちゅう、って唇に吸い付く。

俯いた香澄ちゃんの顔を覗き込むように下からキスをしてくる松田から逃げようと体を起こすけれど、背後のソファに阻まれて動けない。上半身だけをソファの座面に預けるようにして何度も何度も口付けられて、頭がくらくらしてくる。

「は…っ、は、ぁ、」ってとろんとした目で松田を見れば「ふは、かわいい」って笑った松田がさっきまでネックレスを遊ばせてた指先で首筋をつつ、っと撫でてくる。

擽ったくてぴくっと体を跳ねさせた香澄ちゃんが「ゃ、やだ、出かけるんじゃないの…!」って涙で目を潤ませながら訴えてくるから「味見だ、味見」って言いながら首筋に舌を這わせれば「な、なんの味見よ…!ばかぁ…!」って香澄ちゃんが声を我慢しようと口元を手で覆う。

ふるふる震える香澄ちゃんをこのまま食ってやろうかと思いながらも、香澄ちゃんが今日のデートを楽しみにしていたことを知ってる松田は鋼の理性でキスだけに留めてあげる。

「帰ってきたら覚えとけよ」ってびしっと香澄ちゃんの額にデコピンをすれば「わ、私何もしてないじゃん…!」って香澄ちゃんが真っ赤な顔で怒ることになるよね。
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