随分と甘えん坊な猫ですね

仕事で色々あって落ち込んでる香澄ちゃんに「香澄、おいで」って高明が両手を広げるから、それだけで今日はめちゃくちゃ甘やかしてもらえる日だって理解しちゃって腕の中に飛び込んじゃう。ぎゅうっと抱き締められてすぅっと息を吸えば胸いっぱいに高明の匂いが広がって泣きそうになる。

高明の胸元に頭をぐりぐり押し付けて小さく唸っていれば頭上からくすくす笑う声が聞こえてきて、そぅっと顔を上げれば「猫みたいですね」って親指で目の下をすりすり撫でられる。

「ん、ぅ」ってその手に擦り寄れば「気持ちいいんですか?」って楽しそうに笑った高明がほっぺたを包むようにして撫でてくれるから「ん…すき、」ってあっという間に香澄ちゃんの目がとろんと蕩ける。

「随分と甘えん坊な猫ですね」って額にキスが落とされて、目、頬、鼻先って順番にキスが降ってくる。口にもしてくれると思って待ってたのにスッと高明が離れていって、またすりすり頬を撫でられるからしゅん、と眉が下がる。

でも高明の大きな手で撫でられるのは嬉しいし気持ちいいから嫌って訳でも無くて、でも寂しくて、どうしたらいいのか分からなくてポロッと涙が零れる。「香澄、どうしたいのか、ちゃんと教えて」って優しい声で頭を撫でられてボロボロ涙が溢れてくる。

ひっくひっく、としゃくり上げながら子供のように泣いて「いっ、つも…っわたし、ばっかり…っおこられっ、てっ、がんばっ…てるっのに、なんっで、ぇ…っ、」って胸の奥底に閉まってたはずの不満とか嫌な気持ちとかが全部溢れ出る。

「香澄はちゃんと頑張ってますよ。いい子ですね、偉いですよ」って優しく抱き締められて頭を撫でられて、ぐすぐす鼻を鳴らしながら高明に縋り付く。「ちゅー、っするっ、たかっ、ぁきさ、ちゅーしたい、」ってぽろぽろ泣きながら言えば「ええ、勿論。香澄、口を開けて」って言われてゆっくりと唇が重なる。

優しくて、甘くて、でも激しくて、苦しいキスに思考が溶けていく。「ん…っふ、すき、すき…っ、たか、ぁきさ…っ」って首に腕を回して夢中になってキスに溺れる香澄ちゃんが可愛くて可愛くて仕方が無くて高明は何度も口付けちゃうし、離れようとするとやだやだって嫌がる香澄ちゃんに「僕も好きですよ。世界で一番、貴方を愛してる」ってもっと深く口付けるから香澄ちゃんは高明のことしか考えられなくなっちゃうよね。
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