※貴族パロ※いろいろ注意※
貴族萩原が人攫いに売られて酷い扱いを受けてた香澄ちゃんを引き取って大事に大事に蝶よ花よと育てる話。
いつも通り松田と街を歩いてた萩原の耳に飛び込んで来たのは怒号とざわめき。視線を向ければ足蹴にされる小さな女の子の姿があって反射的に駆け出して男の肩を掴んで「なぁ、その子アンタに何かしたのかよ」って言えば「あ゛ァ?売りモンの分際で俺の財布をくすねようとしたんだよ!このクソガキが!」って怒鳴った男が足元に落ちた財布を指差す。
再び振り下ろされた足が小さな女の子の体を転がすから「アンタそっちの類の奴だろ?これ以上騒ぎになったらマズイんじゃねぇの?」って財布を拾って男に渡せば、男は舌打ちをして女の子の髪の毛を掴む。
そのまま連れて行こうとする男の手首を掴んで「それと、その子は俺が買う」って言い切るから男も松田もびっくりするけど「これだけあれば足りるか?」って萩原は自分の懐から財布を取り出して中身を全部男に押し付ける。
相場よりも遥かに高い金額に「は…ははっ、こんなクソガキにこんな大金支払うなんて、大した趣味だなァ…!」ってニヤニヤ笑いながら女の子を萩原の方に文字通り投げて渡す。
ろくに抵抗もせずに地面に転がった女の子を抱き上げて「アンタより、よっぽどまともな趣味だろうよ」って鼻で笑って歩き出した萩原が腕の中でかたかた震える女の子の顔を覗き込む。
「ごめんな、助けるのが遅くなって。痛かったろ?」って頭を撫でられて「もう大丈夫だからな。家に帰って手当てして、美味いもんいっぱい食おうな」って背中をとんとんって叩かれるからぽろぽろ涙が出てきちゃう。
「ぅ…っ、ひ、…っぅ、…っ、ぅっ、」って堪えるような泣き声に嫌な顔一つせずに「うんうん、いっぱい泣いてスッキリしとけ」って抱き締めてくれる萩原があったかくて、やさしくて、あっという間に女の子は眠っちゃう。
腕の中で目を真っ赤に腫らして眠る女の子を妹として甲斐甲斐しく面倒を見て溺愛するようになる萩原と、手放しに与えられる愛情に少しずつ心を開いていく香澄ちゃんがいる。
「お、おにーちゃん、」って呼ばれて「〜〜ッ俺がお兄ちゃんだよ!!!」ってぎゅうううって香澄ちゃんを抱き締める萩原と「アホか」って遠い目をする松田がいつか見れるようになると思います。