先に煽ったのはお前だろうが

明日は二人揃ってお休みでどこかに出かけようかって話をしていたからちょっと期待してたのに「おやすみ」って香澄ちゃんを抱き枕よろしく抱えた松田がいつも通り寝ようとするから「…きょう、しないの…?」って期待するような目で香澄ちゃんが松田を見たら一瞬で組み敷かれて目を瞬かせちゃう。

あまりの早業に「…はぇ、」って目を丸くする香澄ちゃんを見下ろして「いいんだな」って松田が据わった目をするからドキドキしすぎて「〜〜ッえっあっ、だ、だめ…」ってふいっと視線を逸らしたら無防備に晒された首筋に松田の舌が這う。

「っ、だ、だめっていった…!」って抗議の声を上げる香澄ちゃんに「先に煽ったのはお前だろうが」って松田が香澄ちゃんの唇を親指でするっと撫でる。「ん、ぅ…そ、れは、だって…」ってもごもごしてれば、唇を撫でてた親指が口の中に突っ込まれるからびっくりして目を見開いちゃう。

「なんでダメなんだよ」って聞かれて返事をしたいのに出来なくて「んぅぅ、」って目で訴えようとすれば、ふっと笑った松田がそのまま唇に噛みついて深く口付けてくるからぎゅうっと目を閉じる。服の裾から入って来た手がお腹を撫でて、止めようとした両手は頭上で押さえ込まれて逃げられない。

「じんっ、ま、って…ふ、んぅ…」って止めようとすればするほどキスが深くなるからどんどん体から力が抜けていっちゃう。ようやく唇が離されて肩を上下させて荒い呼吸を繰り返す香澄ちゃんに「ダメじゃねぇだろ。なぁ、香澄?」って松田がぺろっと舌なめずりをするから、うろうろと視線を彷徨わせてから真っ赤な顔で香澄ちゃんがこくりと頷けば松田がゆるりと微笑む。

「ん、イイ子だな」って優しく頬を撫でられて「ぅ、ん…っ、」ってその手に擦り寄れば「いつからそんなにオネダリ上手になったんだよ」って嬉しそうに笑った松田がちゅって額にキスを落とす。「…やだ、?」って香澄ちゃんが聞けば「最高」って口角を上げた松田と唇が重なって、そのまま立てなくなるくらい愛されることになるよ。
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