君の彼氏の代わりに謝らせてくれ

香澄ちゃんと喧嘩して「今、赤井さんの顔見たくない」って言われちゃったけど、どうしても謝りたくて大きいクマのぬいぐるみを買ってきて「君の彼氏の代わりに謝らせてくれ。すまなかった」ってぬいぐるみの陰に隠れて顔を合わせずに謝罪しようとする赤井にぽかんとしちゃう香澄ちゃんがいる。

「なに、それ」ってきゅっと眉間に皺を寄せる香澄ちゃんに「顔を見たくないと言ったのはお前だろう」ってぬいぐるみの陰から声が飛んでくるから、怒ってるのに笑ってしまいそうで必死に耐える。

返事をしなくなった香澄ちゃんに「……まだ、怒ってるのか」って赤井が呟くけど、香澄ちゃんは口を開いたら笑ってしまいそうで何も言えない。

「すまなかった。もうしない。だから、無視は止めてもらえないか」ってぬいぐるみの陰からずっと謝ってくる赤井にとうとう我慢できなくて「ふ、ふふっ…まじめな、かおして…っふふ、なにしてるの…っ、」って言えば、赤井がそうっとぬいぐるみの陰から顔を覗かせて安心したようにホッと息を吐く。

「そんなに面白かったか?」ってぬいぐるみの手で香澄ちゃんの頭をぽふっと撫でれば「だって…ふふふっ、もう怒ってるのどっか行っちゃいましたよ」って香澄ちゃんが笑うから「許してくれるか?」って赤井がぬいぐるみと一緒にこてっと首を傾げる。

「しょうがないですね。今回だけですよ」って香澄ちゃんがくすくす笑うから「あぁ、もうしない」って赤井もふっと微笑む。それからぬいぐるみを香澄ちゃんに渡して「これは君にプレゼントだ」って言うから「えっ、いいんですか?」って香澄ちゃんが目を瞬かせれば「俺が持っていても仕方ないだろう」って困ったように笑われる。

「何かあった時は、またコイツに謝ってもらう予定だ。大事に部屋に置いておいてくれ」ってぬいぐるみの頭をぽんぽんって撫でた赤井に「……謝らないといけないようなこと、しないでくださいよ」って香澄ちゃんが唇を尖らせるから「それはその通りだな。すまない、香澄。許してくれ」って赤井が香澄ちゃんの額にちゅってキスをする。

それから指先で頬をすりすり撫でて流れるように唇が重なって「…また、そうやって。私がちゅーしたら許すと思わないでください」って香澄ちゃんが不満そうな顔をするから「このキスじゃ足りなかったか?」って笑った赤井がゆっくりとキスを深くするから結局流されちゃうよね。
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