みんな、僕の大事な仲間だ

鬼上司として定評のある降谷が忘れ物をしちゃって奥さんが届けに来るって言うから皆興味津々で見に行く。

「はい、零くん」って笑った香澄ちゃんに「助かったよ、ありがとう」ってとびきり優しく微笑んで腰に手を回して流れるように額にちゅってキスをする降谷の姿に皆空いた口が塞がらない。

「ふふ、零くんの同僚さん?」って後ろの野次馬に気付いてくすくす笑う香澄ちゃんに「いや、部下たちだな」って呆れながら言えば「みんな、零くんのこと大好きなんだね」って香澄ちゃんが嬉しそうにするからきょとんと首を傾げちゃう。

「大好き?ただ面白がってるだけだろ」って不思議そうな顔をする降谷に「本当に興味のない相手のことなんて気にならないよ。零くんの家族がどんな人なのか見に来ちゃうくらい気になってるってことは、それだけ零くんのことが知りたいって意味でしょ?」って香澄ちゃんが降谷の前髪をさらっと指先で撫でる。

「零くんが職場でも皆に愛されてて私は嬉しいです」って悪戯っ子みたいな顔で笑って言う香澄ちゃんに「……そう、だな。うん。みんな、僕の大事な仲間だ」って降谷も照れたようにくしゃっと笑って、二人でくすくす笑ってる。

そんな姿に「降谷さんってあんな風に笑うんだ…」「何か思ってたより普通の人なんだな…」って降谷の評価もぐんぐん上がってくからさすが香澄ちゃんだね。
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