【あなたの事、なにも知らないもの】の続きみたいな
「研二くん可愛いね」って言われるのが嫌だけど嫌じゃなくて「……可愛いじゃなくてかっこいいがいいんだけど」ってぶすっとすれば「そういうとこが可愛いんだよ」ってくすくす笑いながら頭を撫でられてしまって反論が出来ずに萩原が固まっちゃう。
ある日香澄ちゃんがスマホを見ながら「ふふ、かわいい」って楽しそうにしてるから「……何見てんの」ってちょっとヤキモチ妬いて拗ねながら香澄ちゃんに近付いたら「ん?これ」ってスマホの画面を見せてくれる。
そこに映ってたのが前出かけた時の萩原が映った写真で「この時の研二くんも可愛かったなぁって思って思い出し笑いしちゃった」って香澄ちゃんが言うからやっぱり勝てない。
「もぉぉぉ…」って言いながら香澄ちゃんをぎゅうううって抱き締めれば「なに?どうしたの?」って笑いながら背中をとんとんって撫でてくれるから「……俺のことかわいいって言うの、香澄さんだけだよ」ってぶすっとしながら呟いたら「じゃあ可愛い研二くんは私だけの特権ってことだ」って嬉しそうに笑われる。
それから少しだけ体を離して萩原の頬を両手で包んだ香澄ちゃんが「研二くんが可愛いだけじゃ無いって事も、ちゃんと分かってるよ」って笑いながらちゅってキスをしてくれるから、やっぱりどうしたって勝てないね。