年上🌸ちゃんに一目惚れしたfryの話。 #decnプラス にこにこと私の顔を見つめる彼の姿に「…はぁ」とため息が出た。しょんぼりと眉を下げて「お口に合いませんでしたか…?」と聞いてくる彼に「コーヒーは美味しいよ。奢ってくれてありがとう」と返せば、パッと顔を明るくして「とんでもないです!」と
元気に返ってくる。店に入るなり畳み掛けるように声をかけてきた彼のせいで、店内の注目は私に突き刺さっている。勘弁してくれ。「仕事しなよ」と彼をジト目で見つめていれば「ねえねえ、お姉さん」と声をかけられる。視線を下に移せばメガネをかけた小さな男の子が立っていた。「なあに?」と返事を
すれば「お姉さん、amrさんのお友達?」と首を傾げられる。う〜〜んこのくらいの歳だと、もう色恋沙汰にも興味が出てきてしまうのか。なんて答えるべきか少しだけ迷ってから「お友達じゃないよ。顔見知り」と返せば「え゛ッ」と彼がショックを受けたような顔をする。目の前の男の子は、そんな彼を見て
驚いたように目を見開いてから「amrさん、何でショック受けてるの…?」と頬を引き攣らせる。「彼女に告白をしたばかりだと言うのに、顔見知り判定をされて傷付いただけです」と不貞腐れたように言うものだから、少しだけ心が痛む。「あー…いや、だってほら、名前も知らないし…」と呟いた私に
男の子が「えっ!?名前知らないの!?」と驚きの声をあげる。「えっ、うん…昨日の夜にたまたま会っただけで…自己紹介もしてないし…」とあまりの勢いに驚きながら返事をすれば「……amrさん」と男の子がジトリと彼を見る。その視線にニコリと笑顔を向けた彼は「そう言えば、まだでしたね!」と
なんて事ないような顔で笑って名前を名乗る。同じように名前を名乗れば、うっとりするような綺麗な顔で「🌸さん、よろしくお願いします」と微笑みかけられる。「ねえ、この人普段からこんな感じなの?」と彼と知り合いらしい男の子に尋ねれば「ううん、全然。こんなamrさん初めて見たよ」と返された
挙句に「お姉さん、気を付けてね」と哀れむような目を向けられてしまい困惑する。「やだなぁ、cnnくん。それ、どういう意味だい?」とにこにこ笑いながら彼が言えば「そのまんまだよ。もう僕しーらないっ」と男の子は出口に向かって駆け出す。「お姉さんばいばい!」と元気に手を振って帰って行った
男の子に「気を付けてね」と手を振りながら返して、彼に視線を移す。「あなた、気を付けないといけないような人なんだ?」と首を傾げた私に「そりゃあ…あんな遅い時間に公園で休んでるような男、気をつけた方がいいに決まってるじゃないですか」と楽しそうに彼が笑う。それからテーブルの上にあった
私の手をするりと掴んで「でも、そんな男を捕まえたのは他の誰でもないあなたですよ。僕の心を奪った責任、取ってくださいね」と作り物かと思うほど綺麗に微笑んだ彼に、一ミリもときめかない。それどころか、ぞわりと悪寒がするくらいだった。もしかしなくても、ヤバい人に好かれたのかもしれない。