ほっぺにちゅーしたくらい

【なぁアンタ、名前は?】の続きみたいな

※年上夢主※

「だからアンタが好きだって言ってんだろ」

「一目見てアンタしかいねぇって思っただけ」

「いい加減絆されてくれてもいいんじゃねぇの」

なんて、会う度に熱烈なアプローチをされてしまい、私の心は大いに揺れ動いた。私よりもずっと年下の彼に何度も聞いた。

「何も、私みたいな年上じゃなくてもいいじゃない?」と困りながら告げれば怪訝な顔をした松田くんは「俺がアンタを好きなこととなんの関係があるんだよ」と一蹴されてしまい、返す言葉はなかった。

「別にアンタが年上だろうと年下だろうと関係ねぇ。俺は何回生まれ変わってもアンタを好きになる」と真っ直ぐ告げられてとうとう白旗を上げた。「わかった、降参」と両手を上げた私に松田くんの顔がパッと明るくなる。

耳としっぽが見えたような気がして可愛いなと頬が緩んで、だいぶ絆されたなぁ…と苦笑いが零れる。「好きよ、松田くん」と頬にキスをすれば、顔色一つ変えずに好きだなんだと言っていた彼の顔がぼふりと赤くなる。

「ふ…っ、あははっ!あんなに好き好き言うくせに、ほっぺにちゅーしたくらいで顔赤くなっちゃうの?」と思わず声をあげて笑えば「〜〜ッせぇよ。好きな女にキスされて、嬉しくねぇ訳ねぇだろ」と真っ赤な顔のままぷいっとそっぽを向かれてしまい、再び声をあげて笑った。
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