tori


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「ギョクレン、徹夜で調べて色々わかったけど、神子とナイトは互いに回復させる事が出来るらしいんだ」

何がと聞きたかったが、言われなくてもわかっていたのでそのまま大人しく傾聴する。

「それでさ、もし、異国民の彼が神子だった場合」
「…いや、それはないだろ。神子は女だ」

まだ言い終わってないにも関わらず、すかさずギョクレンが否定する。

「それは言い伝えられてるだけで、この見聞を読むと1000年前に異国民が二人同時に召喚された時があって、当時はどちらか一人が神子だと決めつけてたけど、どちらも正真正銘の神子だったんだよね。鬼が驚異すぎて、神が白と黒に神子をわけたらしい」

その言葉に、ギョクレンは目を微かに大きく見開く。

「待て…。白川と言う女は」

どっちだと聞こうとすれば、スイレンが自らチャイニーズ服のズボンに指を入れた。

「そうそう、ここで本題。あの子の傷は治せるかもしれないって事。そして、俺達がナイトだったらの話なんだけどね」
「どうやったら、ナイトだとわかる?」
「俺はもう神子のナイトだって証明されてるんだよね。ほら、ここに魔法陣があるでしょ?」

そう言って、スイレンは自らのズボンを下ろす。
するとヘソよりも下、アンダーヘアの近くに白く光る魔法陣が光りだした。

「これがナイトの証か?……なんで、こんな際どい場所なんだよ」

やや呆れ気味だが、小さくても白く黄金に光る魔法陣は美しいかった。
ギョクレンが自分のズボンの中身を見るが、何もなってない。
どうしたらナイトだとわかるのだろうか、そう考えていれば、スイレンが小さく呟いた。

「あ…、実はキスしないと魔法陣、出ないと思うんだ。昨日さ、岸部が神子を連れて来た時に俺、ものは試しにキスしたんだよね。まぁ、ナイトに選ばれれば国をうごかしやすいし、色々有利だからね。願ってもないチャンスだったけど、読みは当たったね。岸部にもしてもらったんだけど、ナイトだった。」

苦笑いするスイレンに、ギョクレンが頭を抱えた。

「確認の仕方がそれしかないって…馬鹿げてる…」

姫乃のナイトの可能性あるが、ギョクレンは竜也のナイトでありたいと願う。
声帯を傷つけてしまい、元に戻るには相当な月日がかかると医者に言われた。
ずっとこれから、長い間話せないなんて、そんな事あってはならない。
罪悪感で潰れそうになった。

「行って来る」

そう言ってギョクレンは竜也の元へと向かったのだった。

「……ギョクレンの神子が彼だと良いね。こっちの方だと、耐えられないだろうからさ。まぁ、どちらもナイトとして選ばれない可能性だってあるから、その時は俺があの子を守ってあげるよ」 

小さき少年を思い出し、側室くらいにはしてあげても良いかもしれないと思う。
ここで、あんな小さな体で生きて行くのは不憫でしかない。
しかも顔だってお世辞にも可愛いとは言えないし、どちらかと言えば不細工。
嫁の貰い手がいなければ、自分が面倒見て上げても良いだろう。
顔はどうであれ、体は申し分ない程に好みであった。
あれなら、抱いても良い。
ずっと異国民が来る事を願っていた。
来る者はみな、容姿端麗で金の事しか考えてない浅ましい人間ばかり。
あの純粋そうな少年を手懐けて、可愛がれば退屈の日々から脱却するチャンスである。
スイレンはギョクレンのは見せない黒い笑みを浮かべ、静かに笑ったのだった。


片割れとだけにしようかなとか思ってたけど、双子攻もありだよなぁとか思う今日この頃(笑)


2024.10.03

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