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(いくら妊娠検査だって言ってもやっぱこれは無いだろ!!)
竜也が目から涙を零し、スイレンにより流されかけた頭の中のもやがだんだんと晴れていく。
下半身への刺激は本当に気持ち良くて、男として期待する自分がいる。
だが、同時にこれで本当に良いのかと抵抗する部分もあり、そう思い出したら完全にこの世界に毒されている事に気づいた。
(いや、ダメだろ、これは!!またあの時みたいにワープ出来ねぇか!?王子様の時、どうしてワープしたんだっけ??)
竜也はぐるぐると今の緊急事態を抜け出す事だけを考えていた。
これから何をされるかなんて知識が無くてもわかる。
とんでもない事だってのだけは。
「考え事?随分、余裕だね、神子様」
スイレンが面白そうに微笑む。
何故かこめかみに怒りマークがあるのは気のせいだろうか。
「…え!?…は!?」
竜也は一瞬だけスイレンの存在を忘れていた事に気づく。
慌てて、顔を左右に振って否定した。
「……、へー…。俺も甘く見られたものだね。こんなに本気で可愛がろうとしてるのに…、傷…ついちゃったな」
わざとらしく悲しい顔をすれば、人の良い竜也の良心を酷く抉った。
美人にそんな顔をされて、少し騙されそうになったものの、今は自分がこれからナニかをされる事態である事を思い出す。
「ちょ…、本当、妊娠とか、俺してないからっ」
そう言って、スイレンの頭を下半身から退かせようと力を込めるが全く動かなかった。
それ所か、はむっと竜也の性器を布越しのに噛んだ。
「ひっ…!?」
反応し始めた息子への刺激に、竜也は顔を真っ赤にして体をびくつかせた。
「んー…、良い匂い」
甘噛みしながら、スンスンと竜也の匂いを嗅げば、ウー家に伝わる秘伝石鹸の香りと共に、体臭が鼻腔に広がる。
「っ……!?」
もぞもぞと動かれ、嗅がれる感触が擽ったくて、竜也は目に涙を溜めた。
「あー…、本当、何その反応。凄いゾクゾクするんだけど…」
スイレンはニヤリと口角を上げ、怪しく細まる目元。
美少女顔なのに、雄々しいそれに竜也は反則だろと心の中で呟いた。
ギョクレンとまるで違うのだ。
彼は自分に対して殺意から始まり、その後はまるで罪悪感からなのか親のような優しい瞳で見つめていたが、スイレンはまるでそうじゃない。
異性を相手にするかのような色気たっぷりで、本当に自分を恋愛対象とでも言うようなオーラに驚きしかなかった。
双子なのにここまで性格が違うとは、びっくりして声も出せなかったのである。
「ね、神子様…ギョクレンなんかやめて、俺にしちゃいなよ」
するりと太腿のスリットの隙間から入れた手を動かし、柔らかな双丘に触れる。
小ぶりの片尻はスイレンの片手の中におさまり、しっとりとした肌の感触にスイレンの目が細まった。
すべすべとした肌質の中で弾けるくらいの弾力があり、加えてマシュマロのような柔らかさに感動さえ覚える。
自分のように鍛えた体には全くと言って良い程に無縁なそれに、スイレンは夢中で揉み続けた。
ずっと触れていたいとすら感じる程に魅了され、厭らしい程に指が臀部に喰い込んでいく。
「ぅわっ…!!?」
色気のない声を出し、竜也が臀部をベッドから上げるよう爪先に力を込めれば、スイレンに下半身を押し付けるような態勢になってしまう。
「わぁお、大胆」
くすくす笑いながら、布越しに舐め上げと竜也がびくりと反応した。
「なっ…!?」
顔を真っ赤にして、身を捩って逃げようとするも羽交い締めにされ、スリットを思い切り捲りあげられてしまう。
紐のような布の面積があまりにもないパンツ。
申し訳程度に男の勲章を隠し、後ろの蕾には紐だけが存在していた。
(………何じゃこりゃ!!!?)
そう言う系の動画でしか見た事のない紐パンツ。
女性が身に纏っていたら興奮するかもしれないが、男でしかも自分が履いてるとなると萎えるを通り越して驚きである。
初めて見る自分の下半身事情がこれかよと思わず舌打ちしたくなった。
現実世界で履いていた下着や、珠里によって履かされたものはどこへやら。
こんなんじゃ、可愛いお嫁さんをもらう計画が台無しである。
むしろ、自分が嫁になるんじゃないか説まで浮上。
(変態が履くようなやつじゃねぇかよ!!は?え?どんな状況!?)
スイレンの美少女的な見た目とは打って変わって、やや男臭さってか、雄っぽさを書きたくてやってみたら、ちょっといきすぎたかもしれない説。けど、ここの住人はみんな雄なんで、仕方ないかぁとか思ったり、思わなかったり。
2024.12.14
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