tori


26※R15


※R15、性的表現あるので、苦手な方はスルーして下さい。


体全体で息をするように竜也は小刻みに震え、スイレンは一滴すら零したくないと精液をごくごくと音を立てて飲み込んだ。
先端に舌を這わせ、窪みに残るザーメンすら惜しいとばかりに何度も吸い付く。

「っぁ…、はっ…ぁん…!」

竜也から洩れる甘い声。
目は虚ろになり、口は半開きにし、その隙間から見える赤い舌にスイレンはぞくりと興奮する。
先程まで何も知らない処女が、一度知った快感により色香が漏れ出ているではないか。
黒髪、黒眼の少年の美しさときたら、見惚れてしまう程だった。
古に伝わる神子の美貌と肉体、それを一度味わった者は死ぬまで恋い焦がれ、狂う程に求めてしまうとか。
所詮、信憑性のない大袈裟に作られた書物だと思い、侮っていた。
スイレン自らが経験して思う事は、この少年を死ぬまで離したくないと言う事だ。
側に置いて、欲望のまま貪り尽くして、己の体が壊れるまで抱き潰し、誰にも奪われないよう地下楼に幽閉したい。
そんな恐ろしい感情が芽生えてしまう。
そんな思いを振り払うよう、スイレンは頭を振った。
そして本来の目的である妊娠検査を思い出し、ゆっくりと目を閉じる。
何か術式のように手を動かせ、未だに朦朧としている竜也の後孔に指を這わした。
どこからか鈴の音がし、水色に光輝く宝珠がスイレンの指から竜也の蕾に入っていく。
ぽうっと中に入った物が体の外からでも見え、ゆっくりと奥深くまで到達していった。
スイレンはこの為に薬が必要であったが、切らしていたので自らの舌で広げたのだろう。
痛みもなく移動する水色の宝珠は最奥まで行くとすっと消えていった。

「……妊娠してなかったね。良かった…」

スイレンはほっと安堵し、意識朦朧とする竜也を優しく抱きしめる。
竜也の反応だけで全てわかってしまった。
この少年は慰み者になどされていない。
スイレンからしたら、性の知識などほぼ無い赤子同然の存在だ。
あの初でいて、いじらしく、抵抗しているのに誘惑さえ感じる程に興奮させられた。
まるで魔性そのものである。
今まで抱いたどんな男よりも艷やかでいて、清楚で美しく、純情無垢な様に煽られ、たまったものではなかった。
黒髪、黒眼の中に幼さと色香が混じり合い、何とも言えないアンバランスさに夢中になってしまったのだ。
実に恐ろしい存在である。
スイレンは既にもう虜になってしまった。
この何の変哲もない、平凡な身なりの少年に。
心をぐっと掴まれてしまったのだ。

「あぁ…、本当、恐ろしいな。……ギョクレンの神子だとわかってるのに、こうも止められないなんて…」

己の下で息を荒げ、桃色に染まる肌と情事特有の悩ましげな表情にスイレンの下半身は煽られて仕方ない。
どくどくと血液が中心に向かって集まるのがわかる。
今すぐにでもこのまま犯してしまいたい衝動にかられるが、そんな邪な心を振り払うよう大きく息を吸って吐いた。

「……ごめんね、もう離してやれないや。俺の神子様」

その言葉が聞こえているのかいないのか。
竜也はゆっくりと意識を手放した。
名残り惜しいが、ずっとこの腕の中にいさせる訳にはいかない。
今か今かと待ちわびてる存在達が外で待機しているのだから。
竜也の体を優しく抱きしめ、触れるだけの口づけをすると気乗りしないながらにスイレンは立ち上がった。
そして控えているであろう覚や姫乃に報告すれば、2人とも大いに喜んだのだ。
覚は竜也の身を案じてだが、姫乃に至ってはスイレンがした行為について、根掘り葉掘り聞いて歓喜していた。
この場にギョクレンがいない事だけが幸いである。
もしいたのなら、確実に殺し合いになっていたかもしれないから。


その夜、静寂に包まれた室内に三味線の音が鳴った。
この城ではそんな楽器や音の鳴る物などおいておらず、何者かが鳴らしているのは明確で。
辺り一面には人の気配など全くと言って良い程にない。
あるのは竜也とスイレンの2人がベッドに横たわっているだけ。
再び三味線の音がシャンと聞こえる。
だが、それを耳にするのは竜也ひとりだけだった。
この城にいる全ての人間には聞こえず、ましてや神子である姫乃にすら届いてなかったのだ。
その音により竜也が目を覚ました事に誰も気づかない。
三味線の音が聞こえなければ、竜也が起きた事にすら気づけない。
特殊な訓練を受けているスイレンですら、隣に寝ている少年が目覚めた事に気づけななかった。
これは神の力が加わり、他の者に知らせまいとしているのだろうか。
スイレンの腕に抱かれ、竜也は驚きながらもゆっくりと重い体を起こす。
彼程の者なら、その気配で目を覚ましそうなものなのに、時が止まったかのように静寂に包まれる。

「……神子……。黒の神子…」

声が頭の中に響き、三味線の音がどんどんと大きくなる。
それなのにスイレンは身動きひとつ取らず、眠りについていた。

「……ナイトを…集めよ…。そして…戦うのだ…」

シャンシャンと音を奏でたかと思えば、ぴたりとやんだ。

「……その体を使い…男と交われ…。……そして、世界を救うのだ……」
「………は?」

竜也はあり得ないとばかりの声をあげる。

「……白の神子には…出来ぬ事…。お主にのみ…この世界を救う事が出来る…。……交わる男達に力を与え…、……お主の体に夢中になった男達は…鬼を偉大な力をもって倒すだろう…。交われば交わる程にそれは発揮される…。……頼む…世界を守るのだ…。…、…もう我に力は…ない…。……あと少しで消滅…するだろう。…我が消える前に…お主たけが頼りだ…」

龍の姿で現れたかと思えば、地響きがする程の雄叫びを上げ、すぐさま消滅してしまった。

(ええええ!!!!消滅、早っ!!?つか、え?……は???交わるって何!?黒の神子って、俺!?じゃあ、白の神子は白川かよ!?鬼を倒すって何!?)


こうして、この世界は黒の神子こと、竜也の体に託された。
本当の意味での体で。


第一章 終


やっと第一章終わりました。竜也、神子でしたね。ニセ神子のまま終わらそうか迷いましたが、色々な攻達とえっちぃ事をさせたくて、神子にしました。ここまで来るの、結構大変だった(笑)何せ、設定があやふやだから、どないしよ、どないしよ、だったし、けど、やっぱずっと書きたかったから、世界救う神子として体使ってイチャコラしちゃおうかなって。キスで回復から、体で回復になってしまったが、まぁ、ええか(笑)これから仲間増えて、ワチャワチャするだろうけど、今後ともお付き合い下さい。


2025.01.02

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