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「オレのおかあさんがにんげん。おとうさんとツガイになって、オレがうまれた。タツヤみてわかった。オレのツガイ」
(番…?……って何だ?結婚や夫婦みたいなものか?)
そこでふと気づく。
タイガと自分は番=夫婦になると言う事なのかと。
半獣と人間のハーフこそ、更に禁忌なのではないだろうか。
これって大丈夫なのか。
そこまで考えてたら、優しい声が上から降って来た。
「タツヤ、すき。だいすき。オレだけのツガイ…」
うずくまる竜也を抱え上げ、お互いの顔が見える位置で止まる。
綺麗な金色の瞳に見つめられ、まるで吸い込まれるかのように竜也は目を逸らせななかった。
「オレのたいせつなひと…」
そう言って、再び唇を塞がれる。
慣れて来たとは言え、抵抗はあった。
でも龍に世界を守れと言われ、抱かれろとも言われ、拒絶するのはいかがなものか。
それにタイガが自分のナイトである事は確実だろうから、力をあげる為に拒む理由もない。
どのくらい触れるだけのキスをしていただろう。
竜也の瞳がとろんとして来て、息が少しあがってくる。
その様子をタイガは金色の目で見つめ、愛しいとばかりに何度も顔にキスの雨を落としていった。
甘い時間が流れ、さすがにこのまま裸でいる訳に行かず、2人は温泉につかる。
タイガのタイガが、いや、息子が凄く大きくなっているのは気のせいだろうか。
抱き上げられているが、硬い物が体に何度も当たり、否応なしでも意識してしまう。
だが一向にキス以外何もされないので、竜也は小さく安堵する。
出会った頃は子供だったから、そう言う意味での性の知識がないのかもしれない。
ここに来てから、色々と自分の常識では考えられない事だらけで疲れてしまってる部分があった。
だから、こうして子供が親に求めるような愛情表現は案外嫌ではない。
だが、それもいつまで保つのだろうか。
巨体なタイガの分身は想像絶する程の大きさだろう。
それをもし、今後何らかの理由で自分が受け入れるとなると。
(え…!?何処に!?何処にこれが入るんだ!?抱かれるってそう言う意味だよな!?)
竜也はパニックになり、恐る恐るタイガのタイガをチラ見した。
すると想像絶する巨根に、頭が真っ白になる。
(えぇぇぇ!?……嘘だろ?これを俺が受け入れるの!!番とか言ってるし、これが俺のケツに……?いやいやいや、無理無理!!絶対無理!!死んじゃう!!)
ガタガタと震える竜也に、寒さから来るのだろうとお湯に浸かる。
人間とは弱き者だと父親から聞かされていたから、宝物のように大切にしようとずっと未来の番に誓っていた。
竜也を見た時にすぐに理解する。
自分の番である事に。
「もう、さむくない。だいじょうぶ」
にこっと微笑み竜也に再び口づければ、微かにびくりと震えたが、何度もしていくうちに蕩けた顔になっていく様に心が満たされる。
可愛い、今すぐにでも番にしたい。
そんな思いがタイガの中で強くなったのだった。
ずっとひとりで入ってた時は義務的なものだったし、狩りで汚れた返り血や泥を落とすだけの行為だったのに、こんなにも心地良い時間が存在する事に感動を覚えた。
竜也といるだけで、今までの世界が全て色づき始める。
愛しくて堪らない。
こんなに可愛い番を見つける事が出来、しかもそれが主であり、タイガは生まれて初めて幸せを感じたのだった。
「タツヤ…すき」
ちゅっ、ちゅっと何度も音を立てて唇を吸われ、竜也は蕩ける頭で必死に考えようとするが、あまりにも優しく大切に扱われるものだから、幸福感に包まれる。
「んっ…」
甘い吐息が洩れ、タイガの首に腕を回した。
温泉でふわふわとする浮遊感に加え、互いの肌が触れ合う感触はとても気持ちが良い。
じんじんと己の腹奥が疼くのを感じ、自分自身が高まっている事に気づく。
タイガからの口づけは甘く、触れるだけのものなのに、こんなにも体も唇も触れる全てが心地良く、気持ち良いなんて知らなかった。
竜也も求めるようにタイガの唇を追えば、ようやく舌がぬるりと口腔内に入ってくる。
「んっ、…んっ」
甘い声が洩れ、タイガの息が微かにあがるのを感じる。
はーっ、はーっとまるで自分に欲情しているようなそれに、胸がきゅんと高鳴った。
「っ…は…、タ、ツヤ…かわいいっ…、す、き…っ」
舌をにゅるにゅると絡ませながら、何度も名前を呼ばれ、可愛い、好きと繰り返される。
そんな言葉嬉しくもない筈なのに、心がときめくのは何故なのだろうか。
必死に自分を求めるタイガの姿がとてもいじらしく、まるで年下の男を相手にしているような、余裕なく夢中で貪ってくる姿が素直で可愛らしく、愛しいとまで感じてしまう。
「っ…ふ、ぁ…」
竜也の声に、更に興奮するタイガ。
目元を赤らめ、目に涙を溜めて、縋るような瞳に竜也の胸が再び高鳴った。
従順でいて、一途なその姿に絆されない方がおかしい。
タイガになら良いかもしれない、そんな思いが浮かぶ。
凄く怖いけど、こんな純情な瞳と恋い焦がれるような情熱的な口づけに、男同士のノウハウなど何も知らない自分だが、リードしてあげたいとさえ思った。
「っ…んっ…タツ…ヤ…」
タイガから洩れる甘く掠れる声。
低音なのにどこか甲高くて、キスに夢中になっている様は可愛いしかない。
時々触れる男根はとても硬く、その度にタイガがびくりと体を震わせる。
初めての感覚で戸惑ってるのだろう。
竜也自分童貞なのだが、それなのにタイガよりも知識があるから、今までと違って少しだけ余裕が生まれる。
その後も2人は何度も口づけを交わし、互いの唇に酔いしれたのだった。
ワンコっぽくなってきたタイガ、このまま竜也の処女貰う第一候補かもしれない。攻めの種類も揃って来たので、竜也処女争奪戦になるのかなと考えてます。こうじれったい感じでいけたらなぁと。
2025.01.12
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