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✐藍原魁人…黒髪に藍色の瞳、銀フレーム眼鏡をかけた色白美人。いつも笑みを浮かべ、優しそうに見えるが目は笑ってない。
✐赤鬼…魁人の下僕。赤色の髪の毛をし、色白な鬼。
学校の裏山にて、ひとりの青年が傘もささずに立っていた。
激しい雷雨にも関わらず、天を見上げている。
銀フレームの眼鏡をかけており、雨がレンズを伝い、目の中に入るのすら気にしていない様子で、顔を上げてずっと一点だけを見つめていた。
真っ暗な空は禍々しく、まるでこの世のものとは思えない不気味さが漂っている。
「……ずっと…この時を待っていたよ……」
激しい雨が口の中に入るのすら躊躇せず、小さく呟いた。
黒髪、藍色の瞳をした和風美人。
日本人にはあまり見かけない、青よりも深い藍色の瞳は見た者を虜にする程に神秘的な美しさがあった。
生まれる性別を間違えたのではと言われる程に整った顔立ちの彼の名は、藍原魁人。
この学校の生徒会長である。
いつも笑みを浮かべ、優しそうな顔をしているが、瞳の奥は何も映してない程に目が冷たく笑っていない。
誰もが振り向く程の美貌と天才的な学力を持ち、家柄にも恵まれた地主の長男坊である。
「魁人様、何故、黒の神子様のナイト達まで…」
赤髪の色白な青年が魁人の背後でひざまずき、まるで主君だと言うように深くお辞儀する。
「あぁ…、赤鬼か。そうだね…、あれ等が居なくなれば黒野くんは僕を見てくれるから、かな。異世界で死ねるなんて…とても素敵な事だと思わないかい?ナイトってだけで、近づけるなんて酷いと思うんだよね。僕なんて、何百年も待ってたと言うのに…本当、ナイトだか何だか知らないけど…狡いよねぇ…」
「……そうですね。最期の死に場所としては申し分ないかと思います。…魁人様は黒の神子様にお会いする為にずっとおひとりで過ごされていたのに…。お可哀想で堪りません」
ばたばたっと地面を叩きつせる程に強い雨。
魁人は眼鏡を外し、ゆっくりと微笑んだ。
能面のように貼り付けたような笑みが酷く不気味である。
「黒野くんに1番近いと勘違いしてるから…教えてあげないといけないよね。誰が本当の運命なのか、さ。…君は僕のものだ。あぁ…違ったな。僕が君のもの、だったかな…?」
ふふっと笑った口元から白い牙が顔を出す。
普段はしまえてるそれもようやく竜也に会えると思うだけで、興奮して隠す事が出来なくなっていた。
早く会いたい。
前世では若気の至りで我儘ばかり言う彼を殺してしまったから、今度こそはどんな要望も受け入れて、大切に愛してあげないといけないから。
(次は殺さないようにしないと)
第3章始まりました。この辺りから、ちょっとだけグロ要素入るのかなと思います。タイトル通り、現代に戻って来るので色々楽しめれば良いなと思ってます。
2025.07.27
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