18※R15
※R15、性的表現あるので、苦手な方はスルーして下さい。
✐白夜鬼…実体を保たない透明な鬼。青蛇鬼同様、魁人を傍で守る存在。
「白夜鬼、お腹が空いて仕方がないよ」
魁人は白いベッドに横たわり、ぐったりと力なく小さな声を出す。
透明で実体をもたない白夜鬼は魁人の傍で蠢く。
「早くナイトを食べたいけれど、少しでも良いんだ…。喉を潤すだけでも…」
目に熱を帯び、乾燥した唇をゆっくりと舐める。
「また昔みたいに飲ませてくれるかな?」
恍惚とした表情で、見える筈のない白夜鬼を見つめた。
「あの感触もだけど…味も忘れられないんだ…」
悩める青年のように眉を下げ、同情を買うように懇願する姿はまさに痛々しい。
主にお願いと言う名の命令をされ、配下である鬼が逆らえる訳がなかった。
実際は喉等潤う筈もない。
ナイトの血肉でない限り、魁人の体は満たされない。
それを知っているのは当人である魁人だけ。
白夜鬼にとって、その力を使うのは戸惑われる事だった。
何故なら、魁人にしか触れられない鬼がその時だけは全ての感触を感じ、持つ筈のない意思が存在するのだから。
「白夜鬼も気持ち良い事、したいよね?もう一度、触れてみたいと思わないかい?」
ゴクリとどこかで喉が鳴った。
とてつもない誘惑である。
五感すら感じない生命体が、あの時だけは全てを受け入れられるのだから。
「今の僕には力がないから、まだ触れられないんだ。また行って来て、くれるよね?」
その言葉を聞いて、白夜鬼の気配が無くなる。
きっと向かったのだろう。
愛しのあの子の元に。
花魁の姿ではいられない為、士騎に言われ、竜也はお言葉に甘え、風呂に入る事にした。
「絶対、白川のついでにあっちに行っただけだと思ってたんだけどなぁ…」
(俺が生まれ変わりとか、未だに信じられないけど…、あの子は間違いなく俺だったし、あの男も紅澤だった…)
否定しようのない夢を見て、あれが記憶なのだと疑う余地はなかった。
シャワーを浴びながら、はーっと盛大な溜息をつく。
すると今まで忘れていた事実に行き当たった。
ずくりと疼き、体の内側からの熱がどんどんシャワーの水圧により思い起こされる。
自らの下半身へと手が伸びそうになるのを必死で止めた。
ほのかに勃起しているそれ。
見るだけで羞恥心と共に嫌悪感が増した。
(紅澤の家で何をしようとしてるんだ…)
ぎゅっと唇を結び、煩悩を振り払うように何か楽しい事を思い浮かべた。
目を閉じ、気持ちがなくなる程の面白いコントを思い出そうとするもなかなか浮かんで来ない。
シャンプーのポンプをプッシュして、頭を思い切り洗い始めた。
泡が目に入らないように閉じれば、久々の石鹸の匂いに心が穏やかになる。
気持ちの良い清涼感に、これならいけるのではないかと気分が高まっていった。
むずりと胸元で何かが触れるような感覚。
最初は気のせいかと思ったが、まるで人に触られているような動きに思わず目を開けた。
「っ…?」
目に泡が入り、痛みで再び目を閉じる羽目になってしまったが、胸の先端がじんじんと疼く。
「…ぁ…」
甘い声を漏らし、慌ててかき消すようにシャワーでシャンプーを流した。
そして目の中の泡を流して、ようやく自らの胸を見る。
そこには何もなく、ただ自分の乳首がぷるんぷるんと揺れ動いていたのだった。
あまりの異様な光景に一度は固まるもすぐに襲って来たのは、体が熱くなる程の快楽だ。
「っ…ぁ…!」
その度に腰に響くような気持ち良さが広がり、竜也は思わず胸を突き出すような態勢をしてしまった。
高速で動く乳首から目が離せず、その度に性器がぐんと大きくなり、腹奥がずくんと反応する。
まるで指で弄られているような刺激に、竜也の体がびくんと揺れた。
「っ…な、に…?…んっ…」
ずくずくと疼く乳首。
その快楽と見えない恐怖に戦慄くのだった。
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