tori


24※R15


(っ!?黒野…!?)

ギョクレンが目を大きく見開き、竜也を凝視する。
何と言う事だろうか。
ずっと探していた竜也が目の前にいると言うのに、想像していた姿と異なりギョクレンの思考回路が完全に停止する。
生まれたままの姿は良しとして、可憐なまでに頬を赤らめ、キラキラと光り輝く瞳を潤ませ、儚いとばかりに涙を滲ませている様は見違える程に可愛らしくもあり、男心をぐっと掴んだ。
あまつさえ、誘うように甘い吐息をはく姿。
色事に興味のないギョクレンであってもそう言った行為はそれなりにして来た。
所詮、性欲処理であるが。
そんな耐性のある彼ですら、今までと比較にならない程にグラリと理性が揺れたのだった。

「…ちょ、なっ…!?」

互いの瞳がばちりと合わさった瞬間、どちらともなく動揺から揺れ動く。
慌てた竜也が体を動かそうとしても空中で身動きひとつとれない。
見えない何かで拘束された体は非力な彼の力ではどうする事も出来なかった。
それをただギョクレンは目を大きく見開き、口をポカンと開け凝視する。
その視線が自らの顔から、本来人に見せる筈のない秘部へと映っていけば、竜也の顔が更に真っ赤に染まった。
別に男同士、恥ずかしい事などない。
なのに、何故なのだろうか。
酷くギョクレンにこの姿を見せるのが恥ずかしくて、いてもたってもいられないのは。

「…ぁっ…んっ…」

そんな葛藤の中、再び乳首をきゅっと摘まれ、痺れる程の刺激が下半身に直通する。

「ひゃ…あぁ、っぁ…!」

まるで女の子のようなあられもない声をあげてしまった。
それに素早く反応したのはギョクレンである。

「っ!?」

薄々勘付いてはいたがただの湯浴みではない事に気づき、竜也の顔を見る。
すると蕩けきった瞳とぶつかった。

「っ…ぁ…」
「っ…!」

その瞬間、今まで感じた事のない体中を駆け巡るような熱がギョクレンを襲う。
血液が沸騰するかのような熱さと共に、全てを壊してしまいたくなるような衝動的な苛立ち。

「ひっ…ぁっ!…んっ…!」

くにくにと乳首が形を変えて弄られる度に、竜也から聞こえる甘い声。
大きく開いた股の中心には勃起した性器が見える。
薄い桃色をした乳首と肉棒。
使った事のない綺麗なそれにギョクレンは目が離せなかった。
そして何より1番視線を集めたのが後孔である。
花びらのように開いた桜色をしたそれ。
少しだけ口を開いて見えるが、普段相手にしている輩達とは打って変わって極めて入口は閉ざされているではないか。
一度も使った事がないと伝えるかのように色もだが、開き方も処女であると物語っていたのだった。

(くろ…の…)

ギョクレンが初めてと言って良い程に顔を真っ赤にし、口腔内に溜まる唾液をごくりと飲み込んだ音は意外にも大きく響き渡った。
竜也は快楽で朦朧とする意識の中でギョクレンの顔を見て、後悔する。
いつも仏頂面で苛立ちを含む表情をしている事が多い中で、目を鋭く細め、唇を自らの舌でぺろりと舐める様子は色気を漂わせ、ご馳走を前にした肉食獣そのものだった。
戦闘以外でこれ程までに興奮してる姿を見た事がなく、元々中性的で美しい顔が成りを潜め、本能剥き出しの男の表情をしているではないか。
これには驚きよりも何故かショックが大きかった。
竜也の中でギョクレンはそう言うものに一切興味がない対象で、ある意味別格だったからだ。
だから油断していた。
こんな男らしい表情を見たら、あの時のスイレンとかぶって意識せざる得ない。
途端に心臓がバクバクと音を立てたのだった。

「っ、…ギョク…レ…?」

竜也の声に反応し、ギラリとした鋭い瞳と視線が交わった。
ぶわっとオーラが変わり、ギョクレンの瞳が欲望を隠しもせずにギラつく。
スイレンの色気も凄かったが、その非じゃない程の色香に竜也がクラリと目眩を起こす。

(な、に…これ…。こんなの…耐えられ、ない…)

腹奥がきゅんと疼き、竜也はギョクレンから目が離せなかったのだった。


本来、色ボケに遠い奴程、性に目覚めると凄かったりするんだろうなとか思ったりして。ご馳走を目の前にして、ギョクレンは理性を保てるのか。そろそろ竜也の処女、喪失させたいから、この章か、次章辺りで本腰入れたいかなと思う(笑)


2025.12.07

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