25※R15
※R15、性的表現あるので、苦手な方はスルーして下さい。
初めて会った時は殺気と殺意の籠もった無機質なサイボーグのような男だと思った。
まるで感情など生まれる前に捨て去ったかのような達観したであろう作り物のような造作で、その奥に見え隠れするのは酷く狂気じみた今にも壊れてしまいそうな瞳に目が離せなくて。
少しでも動こうものなら問答無用で殺すと言わんばかりのそれに恐怖したのも確かだ。
それがいつからだろう。
何かきっかけがあったとは思えないのに、双子の片割れとはやはり同じ遺伝子なんだなと思わせる色が瞳に宿り、自分にむけられる温かい日射しのような心地よさ。
きっと彼はとても優しい性格なのだろうと思わせる、不器用でわかりにくい気遣い。
いつからか優しい瞳を垣間見る事が出来、そう長い時間共にしていないにも関わらず、何故か竜也はギョクレンが自分にとって安全な人だと認識していた。
話し方も態度もとても良いとは言えないし、酷く乱暴だったが、竜也の唇に触れた瞬間からギョクレンの声は音を発しなくなってしまったのだ。
その代わりに竜也の声が出るようになり、自分の傷がギョクレンにうつったのだと即座にわかった。
それからだろうか。
ギョクレンの心の声がよく聞こえるのだ。
何を考え、何を思い、どう行動するのか。
まるでひとつになったかのように。
「ギョクレン…っ」
「っ…!!」
竜也が名前を呼んだ瞬間、ギョクレンが我に返る。
先程まで雄の表情をしていた彼から、以前の様な戦闘に優れた刺客そのものの覇気を取り戻していく。
そしてその中にある、ほんの少しの気遣いと優しさ。
(良かった…。いつものギョクレンだ…)
ほっとした竜也だったが、自分の置かれてる状況に早くも意識を持っていかれる事となる。
ゆっくりと蠢く無色透明なそれ。
嫌だと竜也が首を左右に振るが、止まる事はなかった。
「は、っ…あっ…」
水音と共にひんやりした冷たさがとても不愉快であり、乳首全体がじんと熱く疼いた。
くりくりと強弱をつけて摘まれるそれに、意識しなくても下半身が反応してしまう。
「…んっ…は、っ…ぁ…」
何とも甘い声だろうか。
耳を塞ぎたくなるような自身のそれに、羞恥心が増幅する。
「っ、ぃ…や…っ」
粘液を出し、にちゃにちゃと音を立てて細かく振動し始めた。
それがあまりにも強い快感で、竜也は喉を反らしてぴくぴくと震える。
「…あぅ!?あっ…、ひっ…やぁ…ぁ…っ!!」
濡れた何かにより先端を高速で動き、ぬるつき滑るような感覚は人の舌のような感触をしているではないか。
「あぁ…やぁっ…!だ、めっ…、やめっ…ぇ…!…こんな…っ…あぁっ、あっ…ん…!」
下半身にダイレクトにくる気持ち良さ。
更に脚を開き、ギョクレンに見せつけるかのように腰を動かしてしまう。
開いた口からは唾が溢れ、顎を伝った。
人間には到底出来ない程のしつこさと強弱の付け方。
ギョクレンの前だと言うのに、はしたなくも甘えた声が止められない。
「あっ…はぁっ…、ギョクレ…助け…てぇ…あぁ!ひ…ぅ…!」
助けを懇願しているのに、甘さが消えず、まるでもっとして欲しいと言っているように聞こえるのは自分だけだろうか。
ギョクレンの顔を見れば、きりっとした表情こそそのままなのだが、息は荒く、目の奥がギラリと光っている。
まるでご馳走を見ているかのような表情へと変わり、ゆっくりと竜也へと近づいた。
(黒野…今、助ける)
そう聞こえて、竜也はほっと一安心すると同時に、この意味のわからない快楽が無くなる切なさに覆われた。
喜ばしい筈なのに、ジゼルから与えられた熱が再度呼び起こされ、それを消火出来ないまま終わる事への残念な気持ちが芽生えてしまう。
そんな邪念を捨てるよう、竜也は左右に頭を振った。
(今すぐ、その汚い手をどけろ)
そう口にした瞬間、ギョクレンの体から紫色のオーラが出て、見えない何かを吹き飛ばした。
「っ!!?」
急に自由になった体から重力が戻り、竜也の体が床へと落ちる。
そして先程まで与えられていた乳首への刺激はなくなり、きゅんっとそこが疼いたのだった。
(黒野!)
ギョクレンがすぐさま竜也の下敷きになるよう体を滑り込ませ、引き締まった胸の中へと抱き込んだ。
「っ…、ギョク、れ…ん…!」
舌ったらずで甘い声で名前を呼ばれ、ギョクレンの顔が一気に緩む。
目を細め、愛しそうに見つめる視線を向けられ、びくびくと竜也が震えた。
頬を赤らめ、ギョクレンを上から見降ろす表情は物凄く色っぽく、瞳からぽろぽろと溢れる涙に見とれてしまう。
ギョクレンは宝物に触れるかのように竜也を少しずつ自らの方へと引き寄せ、下から見つめた。
(……また会えて良かった)
「っ…うん…」
ギョクレンの美しい顔と男らしい表情に、竜也の胸が高鳴る。
これでは本当にナイトではないか。
いや、ナイトなのだが、そうじゃなくて、姫を守る騎士のようだと顔を真っ赤に染めたのだった。
2025.12.28
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