tori


3※R15


※R15、性的表現あるので、苦手な方はスルーして下さい。


『環、今どこに…』

その声に反応し、環の瞳が一気に輝き出す。
先程までの暗闇に支配されていた心が一変、スポットライトを浴びたように世界が明るくなっていく。
その美しい光景を涼介は目をぱちりと大きく開き、一部始終を見ていた。
環にとって海向は特別な存在なのだろう。
こんなに自分が支配しているにも関わらず、速攻で洗脳が解かれるのだから面白い。
涼介の頬が赤みがかり、とても眩しいものを見るようにきらきらと光り輝いた。

(海向っ…、海向っ!!!)

環は必死に辺りを見回し、海向の姿を探した。
だが声の主がここにいない事を悟ると同時に、スマホが目に入って来る。
直接話している声ではなく、あれは機械音独特のものであったと気づき、電話が通話状態になっているではないか。

「…海向っ…!助けっ…ぁっ」

環は大きな声をあげた。
すると待ってましたと言わんばかりに海向へと聞こえるよう、涼介はわざと激しく指を扱けば環が甘く啼いた。
海向の名前を呼びたいのに、昂ぶった肉棒を握られ、擦られる感覚は耐え難いものである。

「っ…、ぅ…はっ…んっ…」

正気に戻った環が再び与えられる快楽は自慰などでは得られないくらいの激しさだった。
これは溺れてしまう。
こんな風にされたら、病みつきになってしまう程の狂気を感じた。
自分でもわかる程に甘く媚びたような声。
勝手に喉から出てしまう程に耐えられない衝動だった。

「…ね?気持ち?」

涼介の唇が耳に触れ、吐息と共に低く甘く囁かれる。
ぞくりとお腹の奥が疼いた。
何て声で囁くのだろうか。
こんな良い声を聞いて、感じない方がおかしい。
それくらい環の性感帯を刺激したのだった。

「ひ…ぁっ…」

思わず背中が仰け反り、口をはくはくと動かしてしてしまう。

「ふふ…、本当手放せなくなっちゃうね」

耳にちゅっとキスを何度もされ、そんな風にされたら堪らないとばかりに環はぼろりと本日何度目かの涙を零した。

「ゃっ…」

環の性器がびくびくと反応し、長くてゴツゴツとした指の感触が全体を包み込んで気持ちが良い。
にちゃにちゃと絡みつく精液と涼介の指の感触が堪らない。

「あっ…、ゃ…っ!んっ…あっ…」

涼介から与えられる快楽に溺れ、甘えるような声が出てしまう。
こんなの海向に聞かせたくないのに、涼介に愛されているような感覚に陥り思わずすり寄ってしった。

「っ…、可愛い…」

環の行動に涼介の目がうっとりと細まる。
まるで子猫のように甘える姿が愛しくて堪らない。
環は頭に霧がかかったように快楽に犯されていく。
もっと擦って欲しい。
そう思うと腰が勝手に揺れてしまっていた。
そんな姿を見た涼介が耳元で囁く。

「環くん…本当に僕に飼われてみない?もっと…気持ち良い事、してあげるよ」

飼われるって何だ、そう思うのに与えられる刺激に思考回路が停止していく。
先程からの会話はもちろん海向に聞こえないよう敢えて耳元で音にならない程の小ささで囁いていた。
ただ環の嬌声だけが音声として送られており、向こうからは動揺しているのが手に取るようにわかる。
それはそうだろう。
思春期の男が想像する事なんて、たったひとつしかない。
どんなに性欲が薄い子でも環のこんな甘い声を聞いて、平静ではいられないだろう。


自分がこの年代の頃、猿のように盛った記憶が蘇る。
この学園出身の涼介だからこそわかる。
男しかいない孤島に閉じ込められたら、恋愛対象がいくら女であっても性的対象が男になりうる事を。


2025.02.24

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