tori


2※R15


※R15、ほんの少しだけ性的表現あるので、苦手な方はスルーして下さい。


環は何が起きたのかわからず、きょとん顔で固まる。
そして数分経っても涼介が戻って来ない事に気づき、ようやく自分の状況を理解したのだった。

「っ!!!?」

顔を真っ赤にして、自分の置かれた状況を確認する為、視線を下に降ろした。
するとそこにはトレーナーをたくし上げられ、ピンと尖った自らの乳首。
寒い時や風呂から出た時とかにしか見られない光景だ。
散々舐められた事により、てらてらと嫌らしく光り輝く2つの突起。
心無しか色が濃くなっているように見える。
意識すれば先端がじんじんして来て、疼いてしまう。
それを気のせいだと思う事にした。
そしてボクサーパンツから顔を出している勃起した性器。
鈴口からとろとろと精液が流れ、パンツやズボンに染みを作っているではないか。
更に天を仰ぐ息子に、お願いだから治まってくれと必死に頼み込んだ。
だが呼吸は乱れ、未だにムラムラした気持ちが治まる筈もなく、大人しくなる事はなかった。
時間が立てどおさまる様子を見せない自身のそれに、考えたくない手段が浮かび上がる。

(嘘だろぉ!!これ、何だよ!!誰か来たら、俺、変態じゃないか!!おさまれ、おさまってくれ!!)

そう後ろで手首を縛られ、好んで放置プレイをしてる変態だと思われても仕方がない状況である。
これ、どうするんだと思っていれば、段々と記憶が蘇って来た。
そう言えば、さっき自分は海向の名前を呼んで助けてと言ったじゃないか。
それだけならまだしも、あんな甘えるような誘うようなはしたない声で。
その瞬間、環の顔が一気に青ざめ、一瞬にして血の気が引引いた。
今日会ったばかりで、しかも友達になったのは数時間前。
そんな相手に何て事を。
立場を入れ替えたら、ドン引きである。

(いやいやいや、さすがにここがどこかなんてわからないよね!だって…って、言ったぁぁ!!さっき社長室行って来るってラインした!!えええ…!?無理だって!!これ見られちゃう?海向にこんな姿、見られちゃうの!?いくら同じ男だとしても…これはないよ!!ないないない!本当無理!何て言い訳すればいいんだよ!ただの変態じゃんか!!)

環は顔面蒼白となり、先程とは違った意味での目に涙を溜めたのだった。
それにしてもひくひくと未だ疼く性器。
ぴんと天を仰いだまま、萎える事を知らないそれ。
自分でだって数回くらいしか自慰をした事がないのに、人の手によってあんな強い刺激を受けて。
これから自分の手で満足出来るのだろうか。
他人から与えられる快感を覚えてしまった体に自然と恐怖した。
みんなどうしてるんだろう。
中学の頃、後ろの席の男子達が彼女と初体験を済ましたとか嬉しそうに語って記憶が蘇る。
あまり興味無かったから、最後まで話を聞かなかった事を今になって後悔。
何と言っていたのか、今になっては確認のしようがない。
だけど少しだけわかる事があるとすれば、こんな体験したら忘れられないだろうよ。
興奮して、友達に報告もするし、また出来れば抱きたいと思うだろう。
それくらいは未経験の環にだってわかる。
自分も彼らと同じ思春期の15歳。
ずっとioriだけを見て、こう言う事にあまり興味がなかった自分を今になって呪う。
そう言う雑誌を見ても特に興奮する事もなく、ただ意識しなくても溜まるものは溜まるから、食事や排泄などと一緒で定期的に発散させる程度には行っていたが。
まさかこれ程までとは。
涼介の手は巧みで、触られる度に気持ち良かった。
あの手で感じない方がおかしい。
そして何より恐怖心の中に、気持ち良さが混じっていた。
浅ましい事に電話が来なかったら、どうなっていたか全く予想が出来ない。
あの時、開放されたと言う喜びと共に一瞬だけ芽生えた感情はもっとして欲しい、だった。
これにはさすがの環も衝撃を受け、自分は相当な変態かもしれない。
だって、今までに感じた事のない程の気持ち良さだったのだから。


2025.03.06

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